不妊治療で保険適用されない「先進医療」とは？和歌山県では一部助成金も！

不妊治療は体外受精を含め、多くの治療は保険治療でまかなえます。
しかし体外受精は100％成功するものではありません。
着床寸前の段階（胚盤胞）まで成長した受精卵を子宮に戻せば妊娠は成立するものだと考えがちですが、実際は妊娠成立しないケースは多いのが現状です。

この妊娠率を上げるために、全額自費負担になる補助治療が提案されます。補助治療の中には「先進医療」というカテゴリーがあり、一定の効果がある治療とされています。
自費なので10割の医療負担はありますが、和歌山県なら一定額の助成もあります。（2025年3月現在）助成を受けるためにも、領収書はしっかり保管しましょう。

※助成金は制度がたびたび変わります、必ず自治体のHPにて最新情報をご確認下さい。

先進医療とは？自費治療だけど高額療養費制度は適用されます。

不妊治療専門の女性医師

医学は日々進化し、不治の病が治療可能に、治療に時間がかかる病気を完治させる治療法が次々と編み出されています。
不妊治療も例外ではなく、特に体外受精の補助治療は新しい治療法が生まれています。
しかし保険治療になるまでの道のりは簡単ではありません。限られた財源を他の治療と取り合いになるため、多くの実績を積む必要があります。近年は医療費が高騰しているため、保険適用までの道のりはさらに厳しいものになっています。

先進医療とは新しい医療技術のうち、まだ健康保険の対象になっていないものの、安全性や効果が期待される治療のことです。
（厳密には先進医療A、Bと区分はありますが、治療を受ける側の手続きは同じです）
令和7年2月時点で74種類認定され、不妊治療に関わる分野も13種類含まれています。

先進医療は保険適用こそ適用されませんが、保険診療と併用することができます。高額療養費制度の対象にもなるので、治療を受けてから5年以内に確定申告で申請すれば、所得に応じた額が還付されます。
全額自費のため、治療費は病院ごとに異なるのも特徴です。
先進医療を受ける前には医師から説明を受け、同意書にサインする必要があります。同意書は先進医療の数だけ必要なので、複数の先進医療を受ける際は何枚も同意書を書かないといけません。面倒ですが、しっかり内容を確認して、納得するまで調べましょう。

先進医療は厚生労働省から認可された病院でしか行えません。体外受精を受ける場合は、できれば認可された病院がおすすめです。
（厚生労働省　先進医療を実施している医療機関の一覧https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/kikan02.html）

全額自費であること以外は、保険適用の治療と同じように受けられるのが先端医療です。

不妊治療で行える先進医療（2024年2月現在）

ハートを持つ不妊治療専門医の女性

令和４年（2024年）2月現在、不妊治療で行える先進医療は13種類あります。
すべて体外受精の補助的措置で、妊娠率を上げるために用います。

・ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術（PICSI法)
・タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養
・子宮内細菌叢検査（EMMA/ALICE法）
・子宮内膜刺激法（SEET法）
・子宮内膜受容能検査（ERA）法
・子宮内膜擦過術（内膜スクラッチ法）
・強拡大顕微鏡による形態良好精子の選別法（IMSI法）
・子宮内フローラ検査
・子宮内膜受容能検査（ERPeak）法
・二段階胚移植法
・不妊症患者に対するタクロリムス投与療法
・マイクロ流体技術を用いた精子選別（膜構造を用いた生理学的精子選択術）
・着床前胚異数性検査（PGT-A）

気を付けたいのは、これらの先端医療が必ずしも効果があるとは限らないところです。科学的根拠がある治療か、自分には必要か、資料や論文などを読んでしっかり見極めましょう。
論文は読みにくいのでＣhatGPTなどで要約させるのがおすすめです。ある程度誤記は出てしまいますが、参考程度には読めるようになります。

和歌山県では先端医療助成もあります。（令和6年現在）

チェックの画像

先端医療は自費ですが、和歌山県では「生殖補助医療先進医療費助成事業」があります。
1回の治療につき、先端医療の費用の7割（最大10万円）まで助成できます。
先に費用を払う必要はありますが、保健所に手続きをすれば後ほど一部費用が戻ってきます。
上限はありますが、助成を使えば先端医療であっても、事実上3割負担にすることができます。所得制限はありません。

ただし助成できるのは和歌山県に住民票がある43歳未満の女性だけです。助成できる上限回数もあります。

気を付けたいのは申請期限です。必ず、治療を終了した日の3月末日までに提出しましょう。
たとえば、2024年4月に先端医療を受けた場合は、2025年3月までに提出しないと助成されません。

ただし、1月～3月末日までに治療が終了した場合は、翌年度の6月末まで申請できます。たとえば2025年3月に先端医療を受けた場合は、2025年6月までは申請できます。
手続きを滞りなく行うためにも期間ギリギリの提出はできるだけ避けて、治療が終わったらすぐに提出しましょう。
申請書類は和歌山県のＨＰからダウンロードできます。

和歌山の不妊治療・妊活専門鍼灸院矢野鍼灸整骨院では不妊治療専門の鍼灸で

・自律神経を整えてお体をストレスに強くする

・お腹の血の巡りを良くする

・子宮や卵巣の働きを整える

などの効果で卵子の質と子宮の環境を整えて４か月で妊娠できる体質に変えていきます。

矢野鍼灸整骨院の鍼灸は、てい鍼という痛みゼロの鍼と、熱さの調節できるお灸で初めての方でも安心して受けていただけます。

不妊治療・妊活でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約・ご相談は↓のバナーをタップして、LINE、メール、お電話でご連絡ください。