妊活中はどの風邪薬も使えますが、念のため医療機関にご確認を！　矢野鍼灸整骨院｜和歌山県和歌山市 不妊鍼灸専門の矢野鍼灸整骨院

妊活中はどの風邪薬も使えますが、念のため医療機関にご確認を！　矢野鍼灸整骨院

一言で「風邪薬」といっても、多くの成分があります。

成分によっては妊娠中に風邪薬を飲むと赤ちゃんに影響があることがあります。

では妊活中には使ってはいけない風邪薬はあるのでしょうか？

妊娠や妊娠成立直後に直接影響する風邪薬は、現在のところはないと言われています。

しかし市販薬でも咳止め薬にモルヒネに近い構造をしている麻薬成分（コデイン、メチルエフェドリンなど）が含まれ、過度に使うと中毒を起こします。

オーバードーズに陥るほどの重い中毒になると妊活どころではありません。

限られた時間を中毒治療に費やすおそれがあります。

たとえ市販薬でも、過度な風邪薬の使用は止めましょう。

風邪薬を服用する際は、できる限り不妊治療を受けている医療機関に相談下さい。

知っておきたい「風邪の原因」と「風邪薬」

風邪薬は、風邪の諸症状を和らげ、身体を楽にする対処療法薬です。

細菌に抗生剤を投与するような、直接的に原因を排除するものではありません。

風邪の原因はウイルスや細菌ですが、9割はウイルスです。

風邪の原因ウイルスで最も多いライノウイルス、乳幼児や高齢者は重い肺炎を起こすことがあるRSウイルス、プール熱の原因になるアデノウイルス、冬に流行しやすいヒトコロナウイルスなど、200種類ものウイルスが関わっています。
（※新型コロナウイルスは風邪ウイルスではありません。インフルエンザウイルスは風邪とは別カテゴリーの疾患です。）

風邪を引き起こすウイルスに、直接作用する薬は現在のところありません。

インフルエンザや新型コロナウイルスにはウイルス増殖を抑える薬（抗ウイルス薬）がありますが、それがないところが大きな違いです。

風邪の原因ウイルスは変異しやすく、抗ウイルス薬を作ってもすぐに役立たなくなります。

しかも安静にしていれば、原則的に一定期間で症状が改善します。

そのため風邪を起こすウイルスの抗ウイルス薬は作るのは現実的ではありません。

「咳を鎮める」「高熱を抑える」「気管を広げて呼吸をしやすくする」「鼻水を抑える」「タンを出しやすくする」など、症状を緩和することを目的に風邪薬は使います。

症状を和らげることで体力の消費を抑え、自然回復しやすくします。

風邪薬には風邪症状全般を緩和する総合感冒薬と、咳、喉の痛み、高熱など症状に合わせた単剤があります。

できれば症状に合わせた薬を選びましょう。

余計な成分が入った薬を飲むと副作用リスクが上がります。

症状に合わせた薬を選ぶことで身体の負担を減らし、効率よく効果が期待できます。

熱と痛みを抑えるアセトアミノフェンは、妊娠中も安心して使えます

風邪でよくある症状は発熱と喉の痛みです。

これらの症状を抑える薬は多く、「ピリン系（アスピリンなど）」「NSAIDs（エヌセイズ）」「アセトアミノフェン」などがあります。

中でもアセトアミノフェンは脳の体温調整中枢に働きかけ、発熱の元から改善します。

痛みを和らげる作用もあり、これらの症状がある時には安心して使えます。

小児にも使えるので、お子さんが産まれた後でも活用できるでしょう。

ただしアセトアミノフェンには炎症を抑える働きはありません。

激しく喉が腫れている時は抗炎症作用のあるトラネキサム酸、アズレンスルホン酸ナトリウムや漢方生薬の甘草（かんぞう）が有効です。

漢方薬も風邪の諸症状を緩和します。

風邪薬といえば葛根湯、というイメージですが、服用するタイミングによっては効果が薄れることがあります。

葛根湯は風邪のひき始め、発熱や体の節々が痛い時の症状を緩和します。（汗をかかない風邪症状に有効です）

風邪の初期ほど効果が高いと言われ、ゾクッと感じたときにすぐ服用すると効果が期待できます。

逆に言えば、このタイミングを外すとあまり効果が期待できません。

風邪の後期には柴胡剤が有効です。

柴胡桂枝湯などは弱った体力を補い、腹痛、吐き気、頭痛などを緩和します。

咳が続く時は麦門冬湯や五虎湯、うすい鼻水が止まらない時は小青竜湯など、症状に合わせた漢方があります。

漢方薬は生薬という植物や動物を原料にした伝統的な薬で、一般的な薬に比べて体に優しいイメージがあります。

しかし薬なので副作用はあり、薬の飲み合わせ次第では重大な副作用を起こすことがあります。（小柴胡湯と肝炎治療などに使われるインターフェロン製剤を飲み合わせ、死亡事故が起きたことがあります）

漢方薬は眠くなる成分が含まれないため、仕事などで眠れない方には漢方薬も大きな助けになるでしょう。

しかし不妊治療中は漢方薬であっても治療の妨げになる可能性はゼロではありません。

服用前に治療を受けている医療機関へ相談することをおすすめします。

電話相談（有料）を受け付けている病院もあるので、まずは受付に電話して確認してみましょう。

和歌山の不妊治療・妊活専門鍼灸院矢野鍼灸整骨院では刺さない鍼による痛みゼロの鍼灸治療で

・お腹の血の巡りを良くする

・自律神経を整えてストレスに強くする

・子宮や卵巣の働きを整える

などの効果で病院はできない卵子の質や子宮の環境を整えて、妊娠しやすいお体に改善していきます。

不妊治療・妊活でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

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（参考サイト）
第一三共　風邪（かぜ）の原因
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/01_kaze/

愛知県薬剤師会　Ｑ6．かぜ薬の成分と選び方・服用法について教えてください
https://www.apha.jp/faq/entry-33.html

このブログの執筆者

和歌山の不妊治療・妊活専門鍼灸院　矢野鍼灸整骨院　院長　鍼灸師　矢野　泰宏