鍼灸は痛い？気持ちいい？｜和歌山県和歌山市 不妊鍼灸専門の矢野鍼灸整骨院

鍼灸は痛い？気持ちいい？

鍼灸を受けてみたい、だけど針が痛そうで怖い…そんな不安を抱える方は多いですが、矢野鍼灸整骨院では「刺さない針（てい鍼）」を使います。

刺さない針で効果があるのか不安になるかもしれませんが、実は鍼灸は刺す鍼も刺さない針も同じ効果が期待できます。

刺さない針「てい鍼（ていしん）」とは？

針治療（鍼灸）は赤ちゃんからお年寄りまでだれでも受けられますが、敏感なお子さんには刺す鍼は刺激が強すぎます。

そのため、赤ちゃんや、大人でも敏感な方には刺さない針、てい鍼を使うのが一般的。

刺さないので刺激が穏やかで、子供でも怖がらずに受けられます。

てい鍼は鍼という名前ですが、先が丸い棒を使います。

編み棒くらいの太さの棒で、先を丸く加工しているので皮膚に刺さることはありません。

この棒で的確にツボを刺激すると、刺す針と同じだけのリラックス効果と自律神経の調整ができます。

針を刺さないので、顔に施術しやすいのもてい鍼の利点。

美容鍼でも活用されています。

刺さなくても効果があるの？

鍼治療といえば刺すもの、というイメージが強いですが、古代中国から始まった、器具でツボを的確に刺激する治療はすべて「鍼治療」です。

針を皮膚に刺しても、刺さずに刺激を与えるだけでも、どちらも効果が期待できる証拠です。

刺す針（毫鍼（ごうしん）といいます）は痛み緩和や頑固な肩こりなど、どちらかといえば整形外科の領域で、局所的な症状改善に使う傾向があります。

刺す針は皮膚だけでなく、筋肉にダイレクトに刺激を与えることができます。

そのためケガの後遺症やスポーツのケガなどの改善に使うことが多い治療です。（毫鍼で妊活鍼をする先生もいます）

てい鍼最大の効果は「血脈の調整」。

弱い刺激でも適切な施術を行うことで、気や血、水の流れを改善する効果が得られます。

不妊治療中の女性は薬の副作用や、なかなか授からないことへのストレスで、自律神経が乱れています。

自律神経が乱れるとイライラが収まらず、不眠など日常生活に悪影響を与えます。

それだけではなく不眠のせいで卵胞が育ちにくい、イライラのせいで血管が収縮し、十分な血流が得られない、など妊活にも良くない作用を起こすリスクがあります。

東洋医学では、これを体内のエネルギーのバランスが乱れた状態と考え、弱った箇所（ツボ）を刺激することでバランスを改善します。

バランス調整をするための鍼は、刺さない針、てい鍼が最適と考えます。

自律神経が治ると風呂に入った後のような深いリラックス効果が得られ、施術中にうっかり寝てしまうほど。

施術当日はよく眠れるようになり、ストレス解消にもなります。

妊活で「スッキリする、心地よくなる」ものには有酸素運動もありますが、鍼灸はただ寝て施術するだけで良いので、気軽にチャレンジできるのも利点です。

論文でも証明される、刺さない鍼の効果

なんとなく「針治療は刺すほうが効果は高そう」と考える方も中にはいるでしょう。

だからと言って、抵抗があるのに無理に刺す鍼治療を受ける必要はありません。

適切な施術ができれば刺さない鍼でも刺す鍼でも効果は同じで、論文などでも証明されています。

眼精疲労改善の施術で、刺す鍼と刺さない鍼のどちらが効果的かを調べた論文です。

「毫鍼刺激と鍉鍼刺激の視力や眼疲労への影響の評価」
https://www.ejim.ncgg.go.jp/doc/pdf/h64.pdf

対象人数は30人と少ないですが、刺す鍼でも刺さない鍼でも視力が改善したという結果になりました。

本来は鍼治療が眼精疲労改善や視力改善の効果を確かめる内容ですが、刺す鍼と刺さない鍼どちらも統計を取っているのが注目すべきポイントです。

（引用　文献. 鶴浩幸、皇甫泰明、江川雅人、ほか. 百会穴の毫鍼刺激またはてい鍼刺激が視力と眼疲. 労に及ぼす影響. 東方医学 2014; 29(4): 7-13. 医中誌 Web ID: 2014209322.）

刺さない鍼で心地よく妊活補助に

不妊治療は感染症の不安を抱えながら病院に通いつめ、痛い注射や副作用が強い薬を服用するなど、ストレスが多いもの。

不妊治療も現在は保険適用されましたが、それでも金銭的負担も大きいのもストレスになるでしょう。

不妊原因を突き止め、妊娠に近づくためには病院の力を借りるのが最善です。

病院でしかできない治療はたくさんあります。

しかし、治療の負担に耐えながらの生活は、やはり辛いものです。

ストレスに長期間晒されると自律神経が乱れ、心身ともダメージを受け続けます。

鍼灸が良いのは、妊活を補助しながら深いリラックス効果が得られるところです。

「お灸は熱いもの、鍼は痛いもの」

というイメージが付きまといますが、それは昔の話。

近年の日本では、刺す鍼も刺さない鍼も「施術される人が不快にならない」方向に進化し続けています。

中でも刺さない鍼、てい鍼は子供から施術に不安のある方まで、だれでも気持ちよく施術が受けられます。

痛いという不安は全くない上に施術後は心地よく、マッサージを受けた後のようにスッキリします。

妊活の補助でありながら心地よい、というのは刺さない鍼治療の大きな利点です。

ちなみに刺す鍼、毫鍼は髪の毛ほどの細い鍼が一般的で、刺してもほとんど痛みはありません。

お灸も熱くなる手前で取り除くので、ヤケドをするリスクを最大限に減らしています。

（参考サイト）
鈴鹿医療科大学　附属鍼灸治療センター「鍼灸の種類」
https://www.suzuka-u.ac.jp/facilities/acupuncture-center/itemlist.html

健康にはり　毫鍼（ごうしん）とは？鍼の種類や特徴をわかりやすく解説
https://kenkounihari.seirin.jp/column/2021030203

 

このブログの執筆者

和歌山の不妊治療・妊活専門鍼灸　矢野鍼灸整骨院　院長　鍼灸師　矢野　泰宏

 

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