和歌山の不妊治療助成金の方法と申請先（令和6年度（2024年）版）　矢野鍼灸整骨院｜和歌山県和歌山市 不妊鍼灸専門の矢野鍼灸整骨院

和歌山の不妊治療助成金の方法と申請先（令和6年度（2024年）版）　矢野鍼灸整骨院

不妊治療が保険適用されて数年経ちますが、まだまだ自費が必要な項目は残っています。

2025年1月現在、保険適用される範囲は「一般不妊治療」「高度不妊治療」の基礎的な治療に限られています。

シート法など移植の成功率を上げる補助治療や、不育症の検査・治療などは「先端医療」という扱いになり、実費になります。

金銭的負担を減らすために、和歌山では補助治療や不育症の助成金を行う自治体があります。

自治体ごとに申請できる項目、申請する場所が異なりますが、基本的な手続きはほぼ同じです。

今回は和歌山市、海南市、岩出市、紀の川市の4市の不妊治療助成金の種類と申請方法を紹介します。

4市共通の助成と詳細情報

令和6年では、和歌山県の自治体では以下の2種類の助成金が用意されています。（名称は自治体により異なることがあります）

「一般不妊治療費等助成」

タイミング療法、人工授精などの一般不妊治療、不妊検査などにかかる予算の一部を助成します。

不育症の「検査」の助成も行います。

不育症「治療」は適用外のようです、詳細は各自治体の窓口でご相談下さい。

1年度（4月～翌月）あたり3万円を上限に、「連続する2年間」助成します。

2年間の間に妊娠～出産、または12週以降に死産した場合は、第2子以降も連続2年間助成されます。

女性の年齢制限はありません。

「生殖補助医療先進医療費助成事業」

体外受精など、高度不妊治療における先端医療（医療行為として認められている自費治療）を助成します。

・助成金額
先端医療費の7割（最大10万円まで）

・助成できる回数
初めて助成を受けた際の治療開始日の妻の年齢が
40歳未満→43歳になるまでに　通算6回まで
40歳以上43歳未満→43歳になるまでに　通算3回まで
43歳以上の方は助成対象外です。

妊娠して12週以降に死産した場合は、通算回数がリセットすることができます。

大変辛いことですが、通算回数をリセットしたい時は保健所に死産届等を届けて下さい。

・助成できる先端医療は以下のものです。（令和6年11月現在）

男性不妊
◎PICSI（ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術）
◎IMSI（強拡大顕微鏡を用いた形態学的精子選択術）
◎マイクロ流体技術を用いた精子選別（膜構造を用いた生理学的精子選択術）

女性不妊の検査
◎EMMA・ALICE（子宮内細菌叢検査1）
◎子宮内フローラ検査（子宮内細菌叢検査2）
◎ERA（子宮内膜受容能検査1）
◎ERPeak（子宮内膜受容能検査2）

女性不妊の治療
◎不妊症患者に対するタクロリムス投与療法 （タクロリムス)

受精卵の検査
◎着床前胚異数性検査（PGT-A）

受精卵の培養
◎タイムラプス（タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養）

移植
◎子宮内膜スクラッチ（子宮内膜擦過術）
◎SEET法（子宮内膜刺激術）
◎二段階胚移植法（二段階胚移植術）

注意したいのは、すべての病院での治療で助成されるわけではないことです。

助成は厚生労働省が認可した病院に限られるので、以下のサイトをご確認下さい。
（以前から大規模に不妊治療を行っている病院は基本的に認可を受けていますが、念のためご確認下さい）

令和6年12月1日現在　第２項先進医療技術 【先進医療Ａ】 26種類　、2266件
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/kikan02.html

・申請資格

1.法律上の婚姻をしている夫婦、または事実婚関係。
2.夫または妻のいずれか一方（または両者）が、和歌山県の自治体に1年以上住民登録をしている。
3.生殖補助医療以外の治療法によっては妊娠の見込みがない、又は極めて少ないと医師に診断された。
（※特別なことに見えますが、病気や加齢などで、だれでもいつかは不妊になります）
4.助成対象になる治療の開始日が、妻の年齢43歳未満
（※男性は年齢制限がありません）
5.保険診療として生殖補助医療を受診し、先進医療を登録医療機関で受診している。
6.対象となる1回の治療を、令和6（2024年）年4月1日以降に終了した。
（※治療中は申請できません。治療完了後、令和7年に申請しましょう。）

・必要書類
書類はすべて各自治体のHPからダウンロードできます。

遠方で不妊治療を受けている方は、念のため「医療受診等証明書」を印刷して医療機関に渡して下さい。（和歌山近郊の医療機関なら、医療機関側が準備しています）

（1）お住いの自治体の各種「医療費助成金交付申請書」
提出時には本人確認として運転免許証、マイナンバーカードなど「顔写真の入った証明書」が必要です。

（2）各種「医療受診等証明書」
医療機関で記入する書類です。医療機関に申請しましょう。

（3）医療費の領収書及び明細書等（原本）※薬局での領収書も持参しましょう。

（4）請求書

（5）口座振替申出書

（6）事実婚のカップルに限り、事実婚関係に関する申立書
お二人の戸籍謄本が必要です。

提出先
各自治体の保健所

https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/041200/h_boshi/konotori/support.html

和歌山市の助成、申請先

和歌山市は「一般不妊治療費等助成」「生殖補助医療先進医療費助成事業」の2種類があります。

金額、助成資格などは先述のとおりです。

提出、問い合わせ先
和歌山市健康局　健康推進部　地域保健課　健康総務班（和歌山市保健所）
〒640-8137和歌山市吹上5丁目2番15号
電話：073-488-5120

和歌山市では「不妊に関する相談」も行っています。

保健師に電話・面談で相談できる行政サービスです。

予約制ですが、不妊治療専門医の相談も可能です。

無料で専門医に相談できる機会はなかなかないので、興味がある方は以下のURLより手続きをしましょう。
https://www.city.wakayama.wakayama.jp/kurashi/kosodate/1001102/1001741.html

海南市は不育症「治療」も助成されます

海南市も和歌山市同様、「一般不妊治療費等助成」「生殖補助医療先進医療費助成事業」の2種類があります。

先端医療費助成は、和歌山県の助成に加えて最大4万円まで助成されます。

海南市の場合、書類提出先が2つの事業で異なります。

一般不妊治療費等助成→海南部くらし部健康課
生殖補助医療先進医療費助成事業→海南市保健所

海南市は「医療保険適用外の不妊治療（体外受精及び顕微授精を除く）及び不育治療」にも助成される、不育症で悩むご夫婦にも配慮した自治体です。（一般不妊治療費等助成）

不育症の治療にも助成されるのは海南市だけです。

提出、問い合わせ先
海南市くらし部 健康課
郵便番号：642-8501
海南市南赤坂11番地
電話：073-483-8441
https://www.city.kainan.lg.jp/kakubusho/kurashibu/kenkoka/kenkokatorikumi/5294.html

岩出市の助成、申請先―初回妊娠判定の助成金もあります

岩手市も他自治体と同様、「一般不妊治療費等助成」「生殖補助医療先進医療費助成事業」の2種類があります。

先端医療費助成は、和歌山県の助成に加えて最大4万円まで助成されます。

岩手市も、書類提出先が2つの事業で異なります。

一般不妊治療費等助成→子ども家庭課こども家庭センター　母子保健係
生殖補助医療先進医療費助成事業→岩手保健所

提出、問い合わせ先
岩手市子ども家庭課こども家庭センター　母子保健係
TEL 0736-67-6081
https://www.city.iwade.lg.jp/kodomo-katei/boshi-hoken/2023-0417-1050-42.html

岩手市はこれらに加え、「初回妊娠判定受診費用助成事業」もあります。

詳細は以下のURLをご参照下さい。
https://www.city.iwade.lg.jp/kodomo-katei/boshi-hoken/2023-0421-1719-42.html

紀の川市の助成―一般不妊治療費助成は最大6万円助成されます

紀の川市も他自治体と同様、「一般不妊治療費等助成」「生殖補助医療先進医療費助成事業」の2種類があります。

紀の川市の特徴は一般不妊治療費等助成の金額で、他自治体の倍（最大6万円）が助成されます。

先端医療費助成も、和歌山県の助成に加えて最大4万円まで助成されます。

精神的に辛い方も「匿名で」相談ができるのが、紀の川市の特徴です。

紀の川市も、書類提出先が2つの事業で異なります。

一般不妊治療費等助成→子ども家庭課こども家庭センター　母子保健係
生殖補助医療先進医療費助成事業→岩出保健所（紀の川市の保健行政も担当しています）

提出、問い合わせ先
紀の川市役所本庁2階　こども課母子保健班
TEL　0736-77-7229
https://www.city.kinokawa.lg.jp/026/2007-1019-1346-33.html

和歌山県の不妊治療サポート事業「こうのとりサポート」

最後になりましたが、和歌山県が行う事業「こうのとりサポート」の紹介をします。

不妊専門相談「こうのとり相談」も行っています。

和歌山県民がサポート対象なので、併せて確認しましょう。
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/041200/h_boshi/konotori/support.html

和歌山の不妊治療のサポートは当院にお任せください！

和歌山の不妊治療・妊活専門鍼灸院矢野鍼灸整骨院では不妊治療専門の鍼灸で

・自律神経を整えてお体をストレスに強くする

・お腹の血の巡りを良くする

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などの効果で卵子の質と子宮の環境を整えて４か月で妊娠できる体質に変えていきます。

矢野鍼灸整骨院の鍼灸は、てい鍼という痛みゼロの鍼と、熱さの調節できるお灸で初めての方でも安心して受けていただけます。

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このブログの執筆者

和歌山の不妊治療・妊活専門鍼灸院　矢野鍼灸整骨院　院長　鍼灸師　矢野　泰宏