もしかして私だけ?人工授精で妊娠しない原因と確率|専門家が解説する心と体の準備

人工授精で妊娠しない理由は、実は多くの女性が経験する悩みです。この記事では、人工授精の成功率が1回あたり10~20%という現実的なデータをもとに、妊娠しない主な原因を詳しく解説します。卵子の質、精子の状態、子宮環境、ホルモンバランスなどの医学的要因から、排卵日の把握方法、生活習慣の改善、ストレス管理まで、成功率を高めるための具体的な対策をご紹介。さらに次のステップへの移行タイミングや専門医が教える成功のコツまで、不妊治療に悩むあなたの疑問と不安を解消する情報をお届けします。
1. 人工授精で妊娠しない理由は決して珍しくない
人工授精に取り組んでいる多くのカップルが直面する現実として、一回の人工授精で妊娠に至るケースは決して多くありません。この事実を理解することで、治療に対する適切な期待値を持ち、長期的な視点で取り組むことが可能になります。
人工授精は自然妊娠よりも妊娠率が高まる治療法ではありますが、それでも一回あたりの成功率には限界があります。多くの方が「なぜ私だけが妊娠しないのか」と悩まれますが、実際には妊娠しないケースの方が統計的には多いのが現実です。
1.1 人工授精の成功率の実際のデータ
人工授精における妊娠率は、様々な要因によって大きく左右されます。一般的な人工授精の妊娠率は1回あたり約8~15%程度とされており、これは自然妊娠の確率と比較してやや高い数値となっています。
| 実施回数 | 累積妊娠率 | 備考 |
|---|---|---|
| 1回目 | 約8-15% | 初回の成功率 |
| 3回目まで | 約20-30% | 多くの方がこの段階で妊娠 |
| 6回目まで | 約30-40% | 継続治療による累積効果 |
この数値から分かるように、複数回の治療を重ねることで妊娠の可能性は徐々に高まりますが、それでも決して100%に近づくものではありません。重要なのは、この現実を受け入れつつ、個人の状況に応じた最適なアプローチを見つけることです。
1.2 年齢別の妊娠確率と現実
人工授精の成功率は年齢によって大きく異なり、特に女性の年齢が重要な要因となります。35歳を境に妊娠率は徐々に低下し、40歳以降はさらに厳しい現実が待っています。
| 年齢層 | 1回あたりの妊娠率 | 6回実施後の累積妊娠率 |
|---|---|---|
| 20代後半 | 約15-20% | 約50-60% |
| 30代前半 | 約12-18% | 約45-55% |
| 35-39歳 | 約8-15% | 約30-45% |
| 40歳以上 | 約3-8% | 約15-25% |
これらのデータは、年齢という変えることのできない要因が治療結果に大きく影響することを示しています。しかし、年齢が高くても妊娠される方は実際に存在し、個人差が非常に大きいことも事実です。
また、男性の年齢も影響を与える要因の一つです。男性が40歳を超えると精子の質が徐々に低下する傾向があり、これも人工授精の成功率に関係してきます。夫婦の年齢を総合的に考慮した治療計画を立てることが、現実的な選択となります。
2. 人工授精で妊娠しない主な原因

人工授精を複数回試しても妊娠に至らない場合、様々な医学的要因が考えられます。これらの原因を正しく理解することで、今後の治療方針を検討する際の重要な指針となります。
2.1 卵子の質に関する要因
卵子の質は妊娠成功率に大きく影響する重要な要因です。年齢とともに卵子の質は低下し、35歳を境に急激な低下が見られるとされています。
卵子の質が低下する主な要因には以下があります:
| 要因 | 影響 | 改善方法 |
|---|---|---|
| 加齢 | 染色体異常のリスク増加 | 早期の治療開始を検討 |
| 酸化ストレス | 卵子の老化促進 | 抗酸化物質の摂取 |
| 喫煙 | 卵巣機能の低下 | 禁煙の徹底 |
| 過度な飲酒 | ホルモンバランスの乱れ | 適量への制限 |
特にAMH(アンチミューラリアンホルモン)値の低下は卵子の在庫数を示す指標として重要視されており、この値が低い場合は卵子の質の問題が考えられます。
2.2 精子の状態による影響
人工授精では精子を洗浄・濃縮して使用しますが、それでも精子の状態は妊娠率に大きく影響します。一般的な精液検査では正常でも、より詳細な検査で問題が発見されることがあります。
精子に関する主な問題点:
- 精子DNA断片化率の上昇:外見は正常でも遺伝子レベルでの損傷
- 運動率の低下:子宮内での移動能力の問題
- 形態異常:受精能力への影響
- 抗精子抗体の存在:免疫システムによる精子への攻撃
男性側の年齢上昇も精子の質に影響し、40歳を過ぎると精子DNA断片化率が上昇する傾向があります。
2.3 子宮や卵管の環境的問題
受精卵が着床するための子宮環境や、卵子と精子の出会いの場となる卵管の状態も重要な要因です。
子宮に関する問題:
- 子宮内膜の厚さ不足(7mm未満)
- 子宮筋腫による内腔の変形
- 子宮内膜ポリープの存在
- 子宮腺筋症による内膜環境の悪化
- 慢性子宮内膜炎による炎症
卵管に関する問題:
- 卵管の癒着や閉塞:過去の感染症や手術の影響
- 卵管水腫:卵管内に液体が貯留した状態
- 卵管采の機能不全:卵子のキャッチ機能の低下
これらの問題は超音波検査や子宮卵管造影検査、子宮鏡検査などで診断可能です。
2.4 ホルモンバランスの乱れ
妊娠には複数のホルモンが連携して働く必要があり、どれか一つでもバランスが崩れると妊娠しにくくなります。
| ホルモン | 役割 | 問題が生じる症状 |
|---|---|---|
| FSH(卵胞刺激ホルモン) | 卵胞の成熟促進 | 値が高い場合は卵巣機能低下 |
| LH(黄体化ホルモン) | 排卵の誘発 | 急激な上昇がないと排卵障害 |
| プロラクチン | 乳汁分泌調節 | 高値は排卵抑制を引き起こす |
| 甲状腺ホルモン | 全身の代謝調節 | 異常は月経不順や排卵障害 |
| インスリン | 血糖値調節 | 抵抗性はPCOSの原因となる |
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は特に若い女性に多く見られ、インスリン抵抗性や男性ホルモンの過剰分泌により排卵障害を引き起こします。また、黄体機能不全では着床に必要なプロゲステロンが不足し、妊娠維持が困難になります。
これらの原因は単独で存在することもあれば、複数が組み合わさって妊娠を阻害している場合もあります。適切な検査により原因を特定し、個々の状況に応じた対策を講じることが重要です。
3. 人工授精を成功に導く体の準備

人工授精の成功率を高めるためには、身体的な準備が欠かせません。適切なタイミングの把握と生活習慣の改善により、妊娠の可能性を向上させることができます。
3.1 排卵日の正確な把握方法
人工授精の成功には、排卵日の正確な特定が最も重要な要素となります。排卵は月経周期の中で最も妊娠しやすい時期であり、この時期を逃すと妊娠の可能性は大幅に低下します。
排卵日の予測には複数の方法があります。月経周期が規則的な場合、次回月経予定日から14日前が排卵日の目安となりますが、個人差があるため他の方法と組み合わせることが重要です。
| 予測方法 | 精度 | 特徴 |
|---|---|---|
| 基礎体温法 | 中程度 | 低温期から高温期への変化で排卵を確認 |
| 排卵検査薬 | 高い | LHサージを検出し排卵の24-48時間前を予測 |
| おりものの変化 | 中程度 | 透明で伸びるおりものが排卵期のサイン |
| 超音波検査 | 最も高い | 卵胞の成長を直接観察可能 |
3.2 基礎体温と排卵検査薬の活用
基礎体温の測定は排卵日予測の基本となる方法です。毎朝同じ時間に、起床直後に口の中で体温を測定します。排卵後にプロゲステロンの影響で体温が0.3-0.5度上昇するため、この変化を観察することで排卵の有無を確認できます。
基礎体温を正確に測定するためには、最低4時間以上の睡眠後、身体を動かす前に測定することが重要です。風邪や寝不足、飲酒などは体温に影響するため、記録時に併せて記載しておきましょう。
排卵検査薬は、尿中のLH(黄体化ホルモン)の急激な上昇を検出します。LHサージが起こってから24-48時間以内に排卵が起こるため、人工授精のタイミングを決定する重要な指標となります。
検査薬の使用は月経周期に合わせて開始します。28日周期の場合は月経開始日から11日目頃から検査を始め、陽性反応が出るまで毎日同じ時間帯に実施します。朝一番の尿は避け、午前10時から午後8時の間に採取した尿で検査することが推奨されます。
3.3 生活習慣の改善ポイント
妊娠しやすい身体づくりには、日常的な生活習慣の見直しが不可欠です。栄養バランスの取れた食事、適度な運動、質の良い睡眠は、ホルモンバランスを整え、卵子の質を向上させる重要な要素です。
3.3.1 食事と栄養素の見直し
妊娠に必要な栄養素を意識的に摂取することで、身体の妊娠準備を整えることができます。特に葉酸、ビタミンD、鉄分、亜鉛は妊娠しやすさに直接関わる重要な栄養素です。
葉酸は細胞分裂に必要な栄養素で、妊娠前から1日400μg以上の摂取が推奨されています。緑黄色野菜、豆類、レバーに多く含まれていますが、食事だけでは不足しがちなため、サプリメントでの補給も検討しましょう。
ビタミンDは卵巣機能や着床に関わる重要な栄養素です。魚類、卵黄、きのこ類に含まれていますが、日光浴による体内合成も重要な供給源となります。
一方で、アルコール、カフェイン、トランス脂肪酸の過剰摂取は避けるべきです。アルコールは排卵機能を低下させ、カフェインの過剰摂取は妊娠率の低下と関連があることが報告されています。
| 栄養素 | 推奨摂取量 | 主な食材 |
|---|---|---|
| 葉酸 | 400μg/日 | ほうれん草、ブロッコリー、豆類 |
| ビタミンD | 8.5μg/日 | サケ、サバ、しいたけ |
| 鉄分 | 10.5mg/日 | 赤身肉、レバー、小松菜 |
| 亜鉛 | 8mg/日 | 牡蠣、牛肉、アーモンド |
3.3.2 適度な運動と体重管理
適正体重の維持は妊娠率向上の重要な要素です。BMI(体格指数)が18.5-25の正常範囲内にあることが理想的で、過度な痩せすぎも太りすぎも排卵機能に悪影響を与えます。
運動は血流改善やストレス軽減効果があり、妊娠しやすい身体づくりに役立ちます。ただし、激しい運動は逆効果となる場合があるため、ウォーキング、ヨガ、水泳などの有酸素運動を週3-4回、30分程度行うことが推奨されます。
特にヨガは、骨盤周りの血流改善とリラクゼーション効果が期待できるため、不妊治療中の女性に人気があります。ただし、ホットヨガなど過度に体温を上げる運動は避けましょう。
体重管理においては、急激なダイエットは避け、月に1-2kg程度の緩やかな減量を目指します。極端な食事制限は栄養不足を招き、排卵機能の低下につながる可能性があります。
3.3.3 睡眠の質を向上させる方法
質の良い睡眠はホルモンバランスの調整に不可欠です。睡眠不足や睡眠の質の低下は、メラトニンやレプチンなどのホルモン分泌に影響し、排卵周期の乱れを引き起こす可能性があります。
理想的な睡眠時間は7-8時間です。就寝時刻と起床時刻を一定にし、体内時計のリズムを整えることが重要です。就寝前2-3時間は食事を避け、カフェインやアルコールの摂取も控えましょう。
寝室環境の整備も睡眠の質向上に役立ちます。室温は16-19度、湿度は50-60%に保ち、遮光カーテンで光を遮断します。また、就寝1時間前からはスマートフォンやテレビなどのブルーライトを避け、読書や軽いストレッチでリラックスする時間を作りましょう。
睡眠の質を測定するために、睡眠アプリやウェアラブルデバイスを活用することも有効です。深い眠りの時間や睡眠効率を把握することで、より効果的な睡眠改善策を見つけることができます。
4. 心のケアとストレス管理の重要性

人工授精の成功率は身体的な要因だけでなく、精神的な状態にも大きく左右されます。ストレスや心の負担は、ホルモンバランスを乱し、排卵や着床に悪影響を与えることが複数の研究で明らかになっています。不妊治療を続ける中で感じる不安や焦りは自然な感情ですが、適切な心のケアを行うことで治療の成功率向上につながります。
4.1 不妊治療によるメンタルへの影響
人工授精を含む不妊治療は、想像以上に心に重い負担をかけます。毎月の結果に一喜一憂し、治療が長期化するほど希望と失望を繰り返すことで心身が疲弊していきます。
治療中に現れやすい心理的症状として、以下のようなものがあります。
| 症状 | 具体的な状態 | 対処の重要性 |
|---|---|---|
| 不安症状 | 治療結果への恐れ、将来への不安 | 睡眠の質や食欲に影響 |
| 抑うつ状態 | 気分の落ち込み、活動意欲の低下 | 治療継続への意欲に影響 |
| 自己否定感 | 自分を責める気持ち、劣等感 | パートナーとの関係に影響 |
| 社会的孤立感 | 周囲との距離感、疎外感 | 支援体制の構築が必要 |
これらの症状が続く場合は、治療の効果を最大限に高めるためにも早期の心のケアが不可欠です。我慢せずに専門的なサポートを求めることが重要です。
4.2 パートナーとのコミュニケーション
不妊治療は夫婦二人で取り組むものですが、男性と女性では治療に対する感じ方や受け止め方に違いがあることを理解する必要があります。お互いの立場や気持ちを尊重しながら、適切なコミュニケーションを心がけることが治療継続の鍵となります。
効果的なコミュニケーションのポイントは次の通りです。
定期的な話し合いの時間を設ける
治療の進行状況や今後の方針について、お互いの意見を聞き合う時間を定期的に作りましょう。感情的になりがちな話題だからこそ、冷静に話し合える環境作りが大切です。
相手の気持ちを否定しない
パートナーが表現する不安や悩みに対して、すぐに解決策を提示するのではなく、まずはその気持ちを受け入れることから始めます。共感することで心の距離が縮まり、治療への取り組み方も前向きになります。
責任の所在を明確にしない
「どちらに原因があるか」という視点ではなく、「二人で解決していく問題」として捉えることが重要です。責任を追及することで関係性が悪化し、治療にも悪影響を及ぼします。
4.3 カウンセリングやサポートグループの活用
一人で抱え込みがちな不妊治療の悩みは、専門的なサポートを受けることで軽減できます。第三者の客観的な視点や同じ経験を持つ人々との交流は、新たな気づきや解決策をもたらします。
専門カウンセラーによる個人カウンセリング
不妊治療に特化したカウンセラーは、治療中の心理的負担を理解し、個人の状況に応じた適切なアドバイスを提供します。感情の整理や治療への向き合い方について、専門的な観点からサポートを受けることができます。
オンラインサポートグループへの参加
同じような状況にある人々との情報交換や体験談の共有は、孤独感の軽減につながります。匿名性が保たれるオンラインの環境では、普段話しにくい内容も相談しやすく、実践的なアドバイスを得ることができます。
夫婦カウンセリングの検討
パートナーとのコミュニケーションに課題を感じる場合は、夫婦で参加するカウンセリングが効果的です。中立的な立場の専門家が仲介することで、お互いの本音を伝えやすくなり、より良い関係性を築くことができます。
心のケアは治療の成功率向上だけでなく、治療期間中の生活の質を保つためにも重要な要素です。一人で悩まずに適切なサポートを活用することで、前向きな気持ちで治療に取り組むことができるようになります。
5. 人工授精から次のステップを検討するタイミング

人工授精を継続するか、他の治療法に移行するかの判断は、多くのカップルが直面する重要な決断です。適切なタイミングでの見直しは、時間的・精神的・経済的な負担を軽減し、妊娠への道筋を効率的に進めるために欠かせません。
5.1 回数の目安と医師との相談
人工授精の実施回数については、個々の状況により異なりますが、一般的な目安が存在します。統計的には、人工授精による妊娠の多くは初回から6回目までに起こることが知られています。
| 実施回数 | 累積妊娠率 | 検討事項 |
|---|---|---|
| 1〜3回 | 約30〜40% | 継続実施を検討 |
| 4〜6回 | 約50〜60% | 効果の評価と方針検討 |
| 7回以上 | 約60〜70% | 他の治療法への移行を検討 |
年齢や不妊の原因によって、この目安は変動します。35歳以上の場合は、より早い段階での治療方針の見直しが推奨されることが多く、通常より少ない回数で次のステップを検討することが重要です。
専門家との相談では、これまでの治療経過、検査結果の変化、身体的・精神的な負担の程度を総合的に評価します。定期的な検査により卵巣機能や精液所見の変化を確認し、現在の治療法が適切かどうかを判断することが必要です。
5.2 体外受精への移行を考える時期
体外受精への移行を検討すべき具体的なタイミングには、明確な指標があります。まず、人工授精を6回以上実施しても妊娠に至らない場合は、移行の検討時期とされています。
年齢要因も重要な判断材料となります。女性が38歳以上の場合、卵子の質の低下が加速するため、人工授精の回数を短縮し、早期の体外受精移行が推奨されることがあります。AMH(抗ミュラー管ホルモン)値が低い場合も同様の判断が必要です。
男性不妊の程度によっても移行時期は変わります。精子濃度や運動率が著しく低い場合、顕微授精を含む高度生殖補助医療が効果的な可能性が高くなります。
以下の状況では、より早期の移行検討が必要です:
- 両側卵管閉塞や重度の卵管障害がある場合
- 子宮内膜症が進行している場合
- 重度の男性不妊が判明した場合
- 原因不明不妊が長期間続いている場合
体外受精は人工授精と比較して妊娠率が高い一方で、身体的・経済的負担も大きくなります。そのため、十分な情報収集と心構えの準備が不可欠です。
5.3 セカンドオピニオンの重要性
治療方針に迷いが生じた際や、現在の治療に疑問を感じる場合は、セカンドオピニオンの活用が有効です。異なる視点からの診断や治療提案を受けることで、より適切な治療選択ができる可能性が高まります。
セカンドオピニオンを求めるべき状況として、以下があげられます:
- 人工授精を長期間続けているが成果が見られない場合
- 検査結果の解釈や治療方針について疑問がある場合
- 現在の施設では対応できない検査や治療がある場合
- 年齢的な時間制約がある中で最適な治療法を模索したい場合
セカンドオピニオンを受ける際は、これまでの検査結果や治療経過を整理し、具体的な質問事項を準備することが重要です。現在の治療施設に遠慮する必要はありません。患者には治療選択の自由があり、最良の結果を得るための当然の権利です。
複数の専門家の意見を聞くことで、治療の選択肢が広がり、自分に最も適した治療法を見つけることができます。また、セカンドオピニオンにより得られた新たな視点は、パートナーとの治療方針の話し合いにも役立ちます。
6. 専門医が教える人工授精成功のコツ

人工授精の成功率を高めるためには、医療機関選びから検査結果の理解、そして個々の状況に応じた治療計画の立て方まで、総合的なアプローチが必要です。ここでは、不妊治療の専門家が実践している成功へのポイントを詳しく解説します。
6.1 治療施設選びのポイント
人工授精の成功率は、治療施設の設備と技術力によって大きく左右されることが知られています。適切な施設選びは治療の第一歩となります。
| 確認項目 | 重要度 | 具体的なチェックポイント |
|---|---|---|
| 培養室の環境 | 高 | 清浄度管理、温度湿度制御システムの有無 |
| 精子処理技術 | 高 | 密度勾配遠心法、スイムアップ法の採用状況 |
| 排卵誘発の選択肢 | 中 | 個人の状況に応じた複数の方法の提供 |
| カウンセリング体制 | 中 | 専門カウンセラーの在籍、相談しやすい環境 |
また、実績データの開示に積極的な施設を選ぶことも重要です。年齢別成功率や治療回数別の妊娠率など、透明性の高い情報提供を行っているかどうかを確認しましょう。
6.2 検査結果の見方と対策
人工授精前に行われる各種検査の結果を正しく理解し、それに基づいた対策を講じることが成功への鍵となります。
精液検査においては、濃度だけでなく運動率と正常形態率を総合的に評価することが重要です。WHO基準では、精子濃度1500万個/ml以上、運動率40%以上、正常形態率4%以上が正常とされていますが、これらの数値が基準を下回っていても、精子洗浄濃縮により改善される場合があります。
女性側の検査では、以下の項目に特に注目する必要があります:
- 卵管造影検査:卵管の通過性と子宮腔の形態を確認
- ホルモン検査:FSH、LH、エストラジオール値による卵巣機能評価
- 抗ミュラー管ホルモン(AMH):卵巣予備能の指標
- 甲状腺機能検査:TSH値による甲状腺機能の確認
これらの検査で異常が発見された場合、人工授精前に適切な前処置を行うことで成功率を向上させることができます。
6.3 治療計画の立て方
個人の状況に応じた治療計画の立案は、人工授精成功の重要な要素です。画一的なアプローチではなく、患者一人ひとりの特徴を考慮した計画が必要となります。
年齢と不妊期間による治療計画の基本的な考え方は以下の通りです:
| 年齢 | 不妊期間 | 推奨アプローチ | 実施回数目安 |
|---|---|---|---|
| 20代 | 1年未満 | 自然周期または軽度刺激 | 6~10回 |
| 30代前半 | 1~2年 | 排卵誘発との組み合わせ | 5~8回 |
| 30代後半 | 2年以上 | 積極的な排卵誘発 | 3~6回 |
| 40代 | 期間問わず | 早期の体外受精移行検討 | 2~4回 |
排卵誘発剤の使用においては、個人の卵巣反応性を考慮した薬剤選択と用量調整が重要です。クロミフェン、レトロゾール、ゴナドトロピン製剤など、それぞれの特性を理解した上での選択が求められます。
また、人工授精のタイミングについては、排卵日の24時間前から排卵後6時間以内に実施することが最も効果的とされています。超音波検査と血中LH値の測定により、最適なタイミングを見極めることが可能です。
治療計画には、生活習慣の改善指導も含まれます。適正体重の維持、禁煙、適度な運動、葉酸サプリメントの摂取など、基本的な健康管理も成功率向上に寄与します。
最後に、定期的な治療方針の見直しと修正を行うことも重要です。3~4回の人工授精で妊娠に至らない場合は、検査の追加や治療方法の変更を検討し、必要に応じて体外受精への移行タイミングを判断することが、最終的な妊娠成功につながります。
7. まとめ
人工授精で妊娠しない原因は、卵子の質の低下、精子の状態、子宮・卵管環境、ホルモンバランスの乱れなど多岐にわたります。成功率は年齢とともに低下し、35歳以降は特に注意が必要です。妊娠の可能性を高めるには、正確な排卵日の把握、生活習慣の改善、ストレス管理が重要となります。一般的に5~6回の人工授精で結果が出ない場合は、体外受精への移行やセカンドオピニオンを検討し、専門医と相談しながら最適な治療計画を立てることが大切です。
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矢野泰宏(やの やすひろ)
鍼灸師/不妊鍼灸専門家
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