亜鉛、アルギニン、カルニチン…妊活をサポートするサプリの成分を紹介します！　矢野鍼灸整骨院｜和歌山県和歌山市 不妊鍼灸専門の矢野鍼灸整骨院

亜鉛、アルギニン、カルニチン…妊活をサポートするサプリの成分を紹介します！　矢野鍼灸整骨院

妊活に必要な栄養素で葉酸と鉄を紹介しました。

それ以外にも大事な栄養素はたくさんあります。

ここでは特に必要な栄養素を3つ紹介します。

これらの栄養素はサプリメントでも補充できますが、サプリは栄養補助食品です。

無理のない程度に食事で摂るように心がけ、足りない分をサプリで補助するように心がけましょう。

亜鉛は男女ともに必要な妊活サポート栄養素

亜鉛といえば男性の精子を造ることで有名ですが、男女とも妊活に必要な栄養素です。

亜鉛は「必須ミネラル」という、体内で造ることができないミネラル成分。

必須ミネラルは16種類ありますが、その代表格が亜鉛です。

体内で造れない栄養素は、食事で摂取しなければいけません。

亜鉛は細胞分裂をサポートし、免疫、味覚や臭覚にも影響します。

妊活に関係するはたらきは、いくつかあります。

・男性の性機能を高め、精子を造る
・女性の卵子の分裂を助ける
・卵胞ホルモンや黄体ホルモンの分泌をサポートする
・排卵、着床を助ける

亜鉛は男性が1日11mg、女性は8mg必要です。

牡蠣なら数粒食べれば足りますが、毎日牡蠣ばかり食べるのは難しいでしょう。

亜鉛は牛肉、豚レバー、卵、チーズ、ナッツ類などにも多く含まれます。

ビタミンCと同時に摂取すると吸収率が上がるので、牡蠣にはレモン汁をかける、牛肉にサラダを付けるなど、食べ合わせにもこだわりたいですね。

飲酒が多い人、カップラーメンなど加工食品をよく食べる人は亜鉛不足になりやすい傾向があります。

アルコール分解には亜鉛が消費され、加工食品に多いリン酸塩など添加物は、亜鉛の吸収を邪魔するためです。（鉄やカルシウム吸収も邪魔します）

これらは無理のない程度に控えて、足りない亜鉛はサプリメントでサポートするのが良いでしょう。

ただし亜鉛の過剰摂取は銅の吸収を邪魔し、赤血球のヘモグロビン生成に悪影響を与えます。

アルギニンは血流改善に効果的

アルギニンはアミノ酸の一種で、血液内の一酸化窒素を増やして血管を広げるはたらきがあります。

アルギニンは体内でも合成できますが、年齢を重ねるごとに合成能力が落ちていきます。

足りない分は食品やサプリメントで補うと良いでしょう。

アルギニンが妊活に関係するはたらきは、重要なものばかりです。

・血流を改善し、全身に酸素と栄養を行き渡らせる
・子宮内膜を厚くして、着床しやすくなる
・精子の合成を促進する
・バイアグラの併用でED改善効果が高まる

子宮内膜がなかなか育たずに悩む女性は多いですが、アルギニンは血流を促進するため、子宮内膜の血流も改善します。

改善すると十分な酸素と栄養が運ばれ、子宮内膜が育つと考えられます。

心筋梗塞を治療中の方、ヘルペスウイルスに感染している方は症状が悪化するため、治るまでは摂取を避けて下さい。

心臓病治療に使うニトログリセリン製剤は、体内のアルギニン生成を促進するためです。

アルギニンは赤身肉やナッツ類に多く含まれる栄養素です。

おやつにナッツを食べる、食事に刻んで入れると美味しく食べられます。

アルギニンのサプリメントは摂取に注意が必要です。

アルギニンはアルカリ性が強く、そのまま飲むと胃を荒らします。

アルギニンはカプセルを外して中身を湯呑みに入れ、少量のクエン酸を加えてぬるま湯で溶かしましょう。

クエン酸の酸がアルカリを中和して、飲みやすくなり胃の負担を減らします。

カルニチンはエネルギー生成の原動力

L-カルニチンはダイエットサプリで有名ですが、妊活のサポート力もある栄養素。

アミノ酸の一種で、体内で生成できますが加齢により生成量が減っていきます。

カルニチンは脂質をミトコンドリアに運び、活性化させ、筋肉のエネルギーを生み出します。

脂質をミトコンドリアに運ぶはたらきは、ダイエットに効果があると言われています。

カルニチンの効果は多岐にわたりますが、妊活では以下のような作用があります。

・エネルギーを生成して、精子や卵子の細胞分裂を促す
・中性脂肪を減らし、肥満による不妊リスクを下げる
・糖代謝を増やし、Ⅱ型糖尿病リスクを下げる

細胞分裂には大きなエネルギーが必要です。

そのエネルギーの原動力は、すべての細胞にいるミトコンドリア。

ミトコンドリアが脂質を吸収して、それをエネルギーに替えることで細胞分裂ができるようになります。

妊活の根幹を支える、大切な栄養素です。

痩せすぎは問題ですが、医学的見地から見た肥満（BMI30以上）も妊活には良くありません。

女性の肥満はPCOS（多嚢胞性卵巣症候群・卵巣の中の卵子予備軍が多すぎて、卵子の成長がうまくできない症状）を引き起こし、排卵障害を起こすリスクがあります。

PCOSの治療は難しく、一筋縄ではいきませんが、中にはダイエットするだけで改善する方もいます。

妊活中の女性は痩せすぎず、太りすぎない体重維持を心がけましょう。

カルニチンが生み出すエネルギーは、日々を元気に暮らす原動力にもなります。

なかなか思い通りにならない妊活期間を、前向きに進むためのサポートになるでしょう。

カルニチンは赤身肉、特に羊肉に多く含まれます。

ビタミンB6や鉄はカルニチン生成の原料になるので、意識して摂取したいですね。

これらの栄養素も赤身肉に豊富に含まれます。

（参考サイト）
仙台ARTクリニック　スタッフブログ　亜鉛と妊活について
https://www.sendai-art-cl.jp/blogs/%E4%BA%9C%E9%89%9B%E3%81%A8%E5%A6%8A%E6%B4%BB%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
大塚製薬栄養素カレッジ　亜鉛
https://www.otsuka.co.jp/college/nutrients/zinc.html#:~:text=%E4%BA%9C%E9%89%9B%E3%81%AF%E4%BD%93%E5%86%85%E3%81%A7%E4%BD%9C%E3%82%8B,%E3%81%AB%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%AA%E6%A0%84%E9%A4%8A%E7%B4%A0%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
品川IVFクリニック　アルギニン（※PDF注意）
https://www.ivf-shinagawa.com/pdf/L-Arginine.pdf
AAプロジェクト　生殖医療（カルニチン）
https://www.aaproject.co.jp/alternative/genital.html#
聖マリアンナ医科大学病院　PCOSについて
https://www.marianna-u.ac.jp/hospital/reproduction/feature/case/case03.html
健達ネット　カルニチン
https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/health-care/35568

 

このブログの執筆者

和歌山市の不妊治療・妊活専門鍼灸院　院長　鍼灸師　矢野泰宏

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