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不妊治療中の体調不良がつらい方へ|主な原因と自宅でできる対処法 

不妊治療で憂鬱になる女性

「不妊治療のたびに体調が悪くなる」「頭痛や吐き気、イライラがつらいけれど、治療を続けてよいのか不安」――そんな悩みを抱えながら検索されている方に向けて、不妊治療中に起こりやすい体調不良の原因と、安全に乗り切るための考え方・対処法をまとめました。

この記事では、ホルモン剤や排卵誘発剤などの薬の副作用、ホルモンバランスの急激な変化、治療への不安やプレッシャーによるストレスといった「体調不良の主な原因」が整理して分かります。また、頭痛・吐き気・倦怠感・腹痛などの身体的症状や、イライラ・気分の落ち込み・不安感といった精神的症状が、採卵後や胚移植後など治療のどのタイミングで起こりやすいのかも、流れに沿って解説します。

さらに、注意が必要な卵巣過剰刺激症候群(OHSS)について、お腹の張りや急激な体重増加などの代表的なサインや、「すぐに病院を受診したほうがよい」と考えられる危険な症状を整理し、自宅で様子を見てよいケースとの違いがイメージしやすくなるように説明します。そのうえで、体を冷やさない・十分な睡眠と休息をとる・軽い運動や趣味で気分転換をするなど、自宅でできるセルフケアのポイントや、仕事と不妊治療を両立するうえでの職場への伝え方・診断書や休職制度の活用の仕方も具体的にお伝えします。

結論として、不妊治療中の体調不良は、薬やホルモン変化、心理的ストレスなど複数の要因が重なって起こるものであり、「自分が弱いから」「我慢が足りないから」ではありません。つらい症状があるときは無理をせず、危険なサインは早めに医師へ相談しながら、自分に合ったセルフケアと働き方・生活環境の調整を行うことで、心身の負担を減らしつつ治療を続けていくことが可能です。この記事が、ご自身の体調と向き合いながら、不妊治療を少しでも安心して進めるための判断材料として役立てば幸いです。

1. 不妊治療中に体調不良が起こる主な原因

チェックの画像

タイミング法、人工授精、体外受精や顕微授精などの不妊治療では、普段とは異なるホルモン環境や生活リズムの変化が重なりやすく、それが体調不良につながることがある。ここでは、体調がつらく感じやすくなる主な原因を整理しておく。

1.1 ホルモン剤や排卵誘発剤による薬の副作用

不妊治療では、排卵誘発剤やホルモン補充薬、黄体ホルモン剤などを使って、排卵や子宮内膜の状態を整えることが多い。これらの薬は必要な働きをする一方で、卵巣を強く刺激したり、体内のホルモン濃度を急に変化させたりするため、頭痛、むくみ、眠気、ほてり、下腹部の張りなどの不調を感じる人もいる。

同じ種類の薬でも、用量や投与方法、体質によって体調への影響は大きく変わるため、「この薬だから必ずつらい」と決めつける必要はないと理解しておくと、過度な不安を和らげやすい。

主な薬の種類 よく使われる場面 体調面で起こりやすい変化
注射の排卵誘発剤(ゴナドトロピン製剤など) 採卵周期や人工授精前に卵胞を育てるとき 卵巣の張り感、軽い下腹部痛、だるさなど
内服の排卵誘発剤(クロミフェン製剤など) タイミング法や人工授精で排卵を促したいとき のぼせ、ほてり、頭痛、気分の変化など
ホルモン補充薬・黄体ホルモン剤 胚移植周期のホルモン補充や高温期の維持 胸の張り、眠気、むくみ、軽いめまいなど

1.2 ホルモンバランスの急激な変化による影響

薬を使わない周期と比べると、採卵周期やホルモン補充周期では、エストロゲンや黄体ホルモンの値が急に上下しやすい。こうした変化は自律神経にも影響し、頭痛や眠気、強いだるさ、ほてりや冷えなど、月経前症候群に似た不調としてあらわれることがある。また、高温期を長めに維持する治療では、体温が高い状態が続くことで疲労感が強まりやすい。

さらに、早朝の通院や自己注射の時間に合わせて生活を組み立てることで、睡眠時間が削られたり、食事のタイミングが不規則になったりしがちである。こうした生活リズムの乱れもホルモン分泌に影響し、体調不良を増幅させる一因となる。

ホルモンの急激な変化と生活リズムの乱れが同時に起こると、普段なら気にならない小さな不調も大きく感じやすくなるため、「自分が弱いから」と責める必要はないと受け止めておくことが大切である。

1.3 治療に対する不安やプレッシャーによるストレス

不妊治療は、経済的な負担、先の見えない不安、周囲からの何気ない言葉への緊張感など、精神的なプレッシャーが重なりやすい。こうしたストレスは自律神経やストレスホルモンの分泌に影響し、食欲不振や過食、胃の不快感、肩こり、頭痛、動悸、寝つきの悪さ、朝起きられないといった身体の不調としてあらわれることがある。

毎周期ごとの判定結果に一喜一憂し続けることで心が休まる時間が少なくなると、気分の落ち込みやイライラ、不安感が強まり、「もう続けられない」と感じるほど消耗してしまうこともある。

体調不良の背景に心理的ストレスが隠れていると理解しておくと、それは「気の持ちよう」の問題ではなく、心と体が同時に疲れている状態なのだと客観的にとらえやすくなるため、自分を責めすぎずに向き合う手がかりになる。

2. 不妊治療でよくある体調不良の症状と時期

ハートを持つ不妊治療専門医の女性

不妊治療では、タイミング法・人工授精・体外受精など、どの段階でもホルモンバランスの変化や精神的な負担により体調不良が起こりやすくなります。あらかじめ「どの時期にどのような不調が出やすいか」を知っておくと、不安が和らぎやすくなり、自分の状態を客観的に把握しやすくなります

時期 主な体調不良 特徴
排卵誘発剤を使用している期間 頭痛、吐き気、ほてり、下腹部の張り 注射や内服薬の当日〜数日間に出やすい一時的な症状
採卵直後〜数日 下腹部痛、出血、だるさ 生理痛の強い状態に近く、安静にすると徐々に落ち着くことが多い
胚移植後〜判定日まで 軽い腹痛、胸の張り、眠気 妊娠超初期症状と似ており、結果を予想しにくい
生理予定日前後 イライラ、落ち込み、むくみ PMSが強く出たように感じることがある

2.1 頭痛や吐き気などの身体的症状

不妊治療中の体調不良として最も多いのが、頭痛や吐き気、めまい、だるさなどの身体的症状です。排卵誘発剤や黄体ホルモン補充の開始直後は、急なホルモン変動により生理前の不調が強くなったような頭重感や胸の張り、下腹部の違和感が出やすくなります。また、便秘や下痢、お腹の張り、のぼせや冷えが交互に出るなど、自律神経の乱れによるサインが重なることもあります。

これらの症状は、内服薬や注射を始めた当日から数日以内、あるいは採卵後・胚移植後のホルモン補充期間に感じやすい傾向があります。毎回同じタイミングで同じ体調不良が出る人もいれば、周期ごとに違うパターンで現れる人もいるため、自分なりの「出やすい時期」をメモしておくと対処しやすくなります。

2.2 イライラや気分の落ち込みなどの精神的症状

身体のつらさと同じくらい多いのが、イライラや不安感、涙もろさ、やる気の低下などの精神的な不調です。ホルモン補充や採卵後の黄体期には、感情が揺れやすくなり些細なことに過敏になったり、突然気持ちが沈み込んだりしやすくなります。睡眠の質が下がると、さらに情緒が不安定になるという悪循環に陥ることもあります。

これらの精神的症状は、治療のステップアップや体外受精への移行など、大きな決断をしたタイミング、または胚移植後の判定日を待つ期間に強く出やすいと感じる人が多くいます。「結果を待つ時間」が長いほどストレスも積み重なりやすいため、意識的に気分転換の予定を入れておくことが大切です。

2.3 採卵後や胚移植後に起こりやすい症状

体外受精や顕微授精では、採卵後の数日間に下腹部の痛みや張り、少量の出血、強い眠気を感じやすくなります。これは卵巣に針を刺した影響や前後の排卵誘発で卵巣が腫れ気味になっていることが関係しており、多くは時間の経過とともに軽くなっていきます。無理に動き回ると痛みが強くなることがあるため、採卵直後はいつもよりゆっくり過ごすことがポイントです。

胚移植後は、軽い生理痛のようなチクチクした痛みや、いつもより強い眠気、体がぽかぽかする感覚などを覚える人がいますが、これらは妊娠超初期のサインである場合も、単なる黄体ホルモン補充の影響である場合もあり、症状だけで結果を判断することはできません。期待と不安で体調の変化に敏感になりやすい時期だからこそ、必要以上に自分を責めず、「こういう時期だからこそ揺らぎやすい」と受け止める視点が体調管理にも役立ちます。

3. 注意が必要な卵巣過剰刺激症候群(OHSS)とは

チェックの札を持つ不妊専門医

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)は、不妊治療で排卵誘発剤やHCG注射などを用いたあとに、卵巣が必要以上に腫れてしまう状態です。卵巣が大きく腫れると、お腹の中に水(腹水)がたまり、血液が濃くなりやすくなるため、体全体にさまざまな体調不良が起こることがあります。

体外受精や顕微授精などで多くの卵胞を育てた周期に起こりやすく、採卵後から数日〜1週間前後、あるいは胚移植後に妊娠が成立した場合に症状が強くなることがあります。ただし、すべての人に起こるわけではなく、多くは軽症で自然に落ち着いていきます。

それでも、まれに重症化すると入院での管理が必要になることもあるため、自宅でのセルフチェックがとても大切です。下の表を参考に、自分の状態がどの程度なのかを把握しておきましょう。

程度 主な症状の例 自宅での目安
軽い 下腹部の張りが少し気になる、体重の増え方はわずか、日常生活はほぼ普段どおり 水分と休息を意識しながら、体重やお腹の張りをこまめに観察する
中等度 お腹がはっきりと膨らんで苦しい、軽い吐き気や食欲低下、動くとお腹が痛む 無理をせず安静にしつつ、不妊治療を受けている窓口に早めに連絡して状態を伝える
重い 強い腹痛、息苦しさ、尿が極端に少ない、急な体重増加やむくみ 少しでも「おかしい」と感じたら様子を見ず、救急外来や産婦人科のある医療機関をすぐに受診する

3.1 お腹の張りや急激な体重増加に注意

OHSSの初期には、お腹がパンパンに張る感じや、下腹部の鈍い痛みとしてあらわれることが多いです。普段の生理前と違って、立ったり座ったりすると引きつれるような痛みがある、ジーンズや下着のウエストが急にきつくなる、といった変化が目安になります。

体重は、できれば毎日同じ時間・同じ条件で測ると変化に気づきやすくなります。短期間で明らかな増加がある、靴下の跡がくっきり残る、足首や手のむくみが強いときは、腹水が増えている可能性があります。また、飲んだ水分の量に比べて尿の量が少ないと感じる場合も注意が必要です。

「ちょっと張るだけだから」「そのうち治まるはず」と我慢を続けるよりも、早めに変化に気づいて相談するほうが安全です。気になる症状が出てきたら、いつからどのような変化があるのかをメモし、通院先に伝えられるようにしておくと安心です。

3.2 すぐに病院を受診すべき危険なタイミング

次のような症状は、重いOHSSに進行しているサインとされ、放置すると血栓症など命にかかわる合併症につながるおそれがあります。息苦しさや、少し動いただけで動悸がする、立っていられないほどの強い腹痛や張り、吐き気や嘔吐で水分がほとんどとれない、急なめまいやふらつき、胸の痛み、ほとんど尿が出ないなどの状態があてはまります。

これらの症状が一つでもあれば、「様子を見る」のではなく、夜間や休日であっても救急外来や産婦人科のある医療機関を早めに受診してください。不妊治療の薬が合わなかった、自分の体が弱いからといった自己責任ではなく、治療の過程で起こりうる合併症です。早めに状態を伝えることで、安全に治療を続けることにつながります。

4. 不妊治療の体調不良がつらい時の自宅でできる対処法

不妊治療中の体調不良でもやもやする女性

不妊治療中の体調不良は、薬の影響や緊張が重なり、思っている以上に心身の負担になります。ここでは、自宅で無理なく取り入れやすいセルフケアをまとめます。どの方法も「完全に治す」ためではなく、少しでも楽に過ごすための工夫として考えてみてください。

自宅でできる対処法 期待できること 注意したいポイント
温活でからだを温める 冷えによるだるさが和らぎ、リラックスしやすくなる場合があります。 高温のお湯や長時間の温めすぎは、のぼせや低温やけどの原因になるため避けます。
睡眠と休息を最優先にする 疲労感が軽くなり、気持ちの落ち込みが和らぎやすくなります。 休めない自分を責めず、できる範囲で環境を整えることを意識します。
軽い運動や趣味で気分転換 不安やイライラから意識を離し、気持ちを切り替えやすくなります。 激しい運動は避け、治療内容との兼ね合いで心配があれば通っているところに相談します。

4.1 体を温めて血行を良くする温活を取り入れる

ホルモン剤の影響やストレスで体が冷えやすくなると、肩こりや頭痛、だるさが強く感じられることがあります。からだをやさしく温めて血行を促すことは、緊張をゆるめて「ほっとする時間」をつくる助けになります。

4.1.1 冷やさない工夫で負担を減らす

お腹・腰まわり・足首を冷やさないように、腹巻きやレッグウォーマー、薄手の靴下を重ねるなど、服装で調整します。電気毛布や湯たんぽを使う場合は、タオルを一枚はさんで肌に直接当てないようにし、長時間同じ場所を温め続けないようにしましょう。

4.1.2 入浴とリラックスをセットにする

シャワーだけで済ませず、体調がゆるす日はぬるめのお湯にゆっくり浸かると、筋肉のこわばりが和らぎやすくなります。強い香りの入浴剤よりも、刺激の少ないものを少量にとどめ、湯船ではスマートフォンを見続けず、目と頭も休める意識を持つと負担が減ります。

4.2 無理をせず睡眠と休息を最優先にする

不妊治療中は、薬の影響や通院スケジュールの調整で、いつも以上に疲れやすくなります。「寝込んでしまう自分はダメ」と責めるのではなく、今は休息も治療の一部と考えることが、回復を早める近道になります。

4.2.1 睡眠リズムを整えるコツ

毎日ほぼ同じ時間に布団に入る・起きることを意識し、寝る1時間前からスマートフォンやパソコンの使用を控えます。照明を少し落として、ハーブティーや白湯を飲みながら深呼吸をするだけでも、体に「休む時間だよ」と合図を送ることができます。

4.2.2 つらい日は「やらないことリスト」を作る

体調が悪い日は、掃除や料理、洗濯など、翌日に回しても大丈夫な家事は思い切って後回しにします。冷凍食品や宅配サービスを活用したり、家族に「今日はここだけ手伝ってほしい」と具体的にお願いしたりして、負担を分散させましょう。

4.3 軽い運動や趣味で気分転換をする

ずっと家で横になっていると、気分が落ち込みやすくなることもあります。体調が許す日は、からだに負担をかけない範囲で少しだけ動いたり、好きなことに集中する時間を作ると、気分転換につながります。

4.3.1 体に負担をかけない動き方

息が弾むほどの運動ではなく、10〜15分程度のゆっくりした散歩や、肩・首・足首をやさしく回すストレッチがおすすめです。お腹に強く力が入る動きや、ジャンプ、重い物を持ち上げる筋トレは避け、少しでも痛みや張りを感じたらすぐに中止します。

4.3.2 心をほぐす趣味の時間をつくる

読書、手帳やノートに気持ちを書く、編み物や塗り絵、推し活など、頭を「治療」から離せる時間を意識的に取ります。SNSは情報が多く比べてしまいやすいので、つらくなると感じたら距離を置き、安心できる相手とのやりとりを優先すると心の負担が軽くなります。

5. 仕事と不妊治療の両立がつらい時はどうする

不妊治療のストレスで落ち込む女性

不妊治療中は通院や体調不良が続き、仕事との両立に強いストレスを感じやすくなります。「迷惑をかけたくない」と無理を重ねるよりも、働き方を少し調整して自分を守ることが、結果的に治療と仕事の両方を続ける近道になります。

5.1 職場への報告と協力依頼のポイント

職場にどこまで伝えるかはとても悩ましいテーマですが、必ずしも「不妊治療をしている」と詳細まで話す必要はありません。通院の頻度や体調が不安定になりやすいことなど、仕事に関係する情報に絞って相談すると、心理的な負担を減らしつつ協力を得やすくなります。

伝える相手 主な内容の例
直属の上司 定期的な通院が必要であること、急な体調不良で早退・欠勤があり得ること、可能なら希望する働き方(在宅勤務、残業の制限など)
人事・総務担当 利用できる休職制度や時短勤務、テレワーク制度の有無、必要な手続きや提出書類
信頼できる同僚 通院で席を外す時間帯や、体調が悪い時にフォローしてほしい業務範囲

5.1.1 報告のタイミングと伝え方

集中的な治療が始まる前や、通院の回数が増えると分かったタイミングで、早めに相談しておくとスムーズです。「持病の治療のため通院が増える」「薬の影響で体調不良が出やすい」といった表現なら、プライバシーを守りながら状況を説明できます。事前にメモを用意し、「仕事は続けたいので、通院と体調不良に配慮した働き方を一緒に考えてほしい」と自分の希望をはっきり伝えることが大切です。

5.2 診断書を活用して休職や休暇を検討する

体調不良が強く、勤務を続けることで心身の状態が悪化しそうな場合は、休職や長めの休暇を選ぶことも選択肢になります。通院先で発行された診断書があると、会社としても配慮しやすくなり、制度の利用がスムーズになることがあります。

5.2.1 有給休暇や時短勤務を組み合わせる

いきなり長期の休職に踏み切らなくても、まずは有給休暇や時短勤務、テレワークなどを組み合わせて負担を減らす方法があります。会社によっては半日有給や時間単位の有給休暇、フレックスタイム制度が使える場合もあるため、就業規則や社内ポータルを確認し、人事担当に相談してみましょう。「毎日フルスロットルで働く」のではなく、「治療の山場の時期だけペースを落とす」発想を取り入れると、心にも少し余裕が生まれます。

5.2.2 長期的に休む場合の手続きと生活面の備え

数か月単位で休職を検討する場合は、会社の休職制度の条件や期間、復職までの流れを早めに確認しておきます。加入している健康保険によっては、傷病手当金など収入の減少を補う制度が利用できることもあるため、不明点は窓口に問い合わせておくと安心です。パートナーや家族と家計の見通しを共有し、生活費や治療費の優先順位を話し合っておくと、休職中の不安を減らせます。

仕事と不妊治療の両立が限界だと感じる時は、「辞めるか続けるか」の二択ではなく、働き方を一時的にゆるめる、中断する、職場の制度を最大限活用するなど、いくつものグラデーションから自分に合う形を選んでよいと考えてみてください。

6. まとめ

不妊治療中の体調不良は、多くの場合、ホルモン剤や排卵誘発剤などの薬の副作用、急激なホルモンバランスの変化、そして治療に対する不安やプレッシャーによるストレスが重なって起こります。つまり「自分が弱いからつらい」のではなく、身体的・精神的に負担がかかる状況そのものが原因になっていることが少なくありません。

頭痛・吐き気・だるさ・お腹の張りといった身体症状や、イライラ・落ち込みなどの精神的な不調は、採卵前後や胚移植前後など、ホルモン量が大きく変化する時期に出やすい傾向がありますが、感じ方や出方には個人差があります。体調不良があるからといって、必ずしも治療の結果が悪くなる、または妊娠しにくくなると決まっているわけではありません。

一方で、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のように、放置すると重症化するおそれがある状態もあります。お腹の強い張りや急激な体重増加、息苦しさ、尿量の低下などが見られる場合は、自己判断で様子を見ず、早めに医療機関へ連絡・受診することが重要です。これは、不妊治療中の体調不良の中でも「我慢してはいけないサイン」があるということを意味します。

自宅でできる対処としては、体を冷やさない工夫で血行を整えること、無理をせず睡眠と休息を最優先にすること、軽いストレッチや散歩・趣味などで気分転換を図ることが役立つ場合があります。つらいときに仕事や家事を「普段どおり」こなそうとするより、「いまは治療と体調を優先していい」と自分に許可を出すことが、結果的に心身の負担を軽くすることにつながります。

仕事との両立が難しいと感じる場合は、信頼できる範囲で上司や人事に不妊治療中であることを伝え、通院や体調の波について理解と協力を求める方法もあります。必要に応じて主治医の診断書を活用し、休職や休暇、勤務時間の調整などを検討することで、「仕事か治療か」の二択ではなく、自分なりの折り合いをつけやすくなります。

不妊治療中の体調不良は、ひとりで抱え込むほどつらさが増しやすくなります。症状や不安は遠慮せずに主治医や看護師に伝え、パートナーや家族とも情報を共有しながら、自分の体調と心の声に耳を傾けて治療を続けていくことが大切です。

和歌山の不妊治療・妊活専門鍼灸院矢野鍼灸整骨院では不妊治療専門の鍼灸で

・自律神経を整えてお体をストレスに強くする

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矢野鍼灸整骨院の鍼灸は、てい鍼という痛みゼロの鍼と、熱さの調節できるお灸で初めての方でも安心して受けていただけます。

不妊治療・妊活でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

【この記事を書いた人】

矢野泰宏(やの やすひろ)

鍼灸師/不妊鍼灸専門家

和歌山・矢野鍼灸整骨院院長

妊活に悩む女性のための鍼灸を10年以上提供。病院と併用しながら、東洋医学的アプローチで妊娠を目指すサポートを行っています。

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参考サイト

神奈川レディースクリニック 不妊治療がつらいと感じる方へ…治療中のメンタルケアや対処法

不妊治療とメンタルヘルス|ストレス管理で妊娠力を高める秘訣 

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