おおよそ3ヵ月以上先が目安とされますが…流産後の妊活はいつから可能か？　矢野鍼灸整骨院｜和歌山県和歌山市 不妊鍼灸専門の矢野鍼灸整骨院

おおよそ3ヵ月以上先が目安とされますが…流産後の妊活はいつから可能か？　矢野鍼灸整骨院

不妊治療に流産は避けて通れない問題です。

もちろん1回目の治療でトラブルなく出産できる方もいますが、流産を体験する方はとても多いのです。

流産後の妊活はいつから再開するのが良いのでしょうか？

一般的には3ヵ月以上後（月経3周期後）、WHOの指針では最低6ヵ月以上が目安とされていますが、病院の方針、ご本人の意思などで大きく変わります。

全妊娠の約15％〜20%の可能性で起こる流産

流産は誰も経験したくない悲しいことですが、決して珍しいものではありません。

流産はすべての妊娠の約15％〜20%で起こります。

原因は受精卵の異常が多く、この場合は防ぐことはできません。

流産を経験した女性は意外と多いのです。あまりに辛い過去なので、敢えて口にしないだけです。

逆に考えると、流産を乗り越えて妊娠、出産に至る女性が多いということです。

年齢にもよりますが、体調さえきちんと回復できれば妊活再開をすれば授かる可能性は高いのです。

では、いつごろから妊活再開できるのでしょうか?

一般的には月経周期を2～3回終えた後から

病院やご本人の希望などで異なりますが、多くの病院では月経が再開して2～3回周期が来れば、体調が回復したとみなすことが多いようです。

流産後からしばらくの間はホルモンバランスが乱れ、基礎体温表はガタガタになりがちです。

子宮もダメージから回復していないので、無理な妊活再開はおすすめできません。

焦る気持ちは分かりますが、まずは体調回復に努めましょう。

月経を繰り返すと、徐々に基礎体温も通常通りに戻ります。

タイミング療法など、一般不妊治療を進めるなら基礎体温がもとに戻ってからでも良いかもしれません。

一番大切なのは、妊活する方自身の願いです。

心が折れた状態で妊活を再開するのは絶対に止めましょう。

況してや周囲が強要するのは止めましょう。

妊娠、出産の圧力が強い家の場合は、一時的でも実家との距離を離してプレッシャーから守るほうが先でしょう。

WHOの指針で6ヵ月という長期間なのは、このような社会圧から母体を守るためではないかと考えられます。

手術をした場合は病院に要確認を

子宮内容除去術を受けた方は、子宮が一時的にダメージを受けています。

子宮は強い臓器なので、多くの場合は1～2週間で傷が癒え、1～2ヵ月ほどで月経が再開します。

妊活再開できると病院が判断できれば、妊活が再開できます。

しかし全員が回復するわけではなく、中には2ヵ月以上経っても月経が再開しないケースもあります。

この場合は手術を受けた病院を受診し、原因を探しましょう。

月経はホルモンバランスの乱れや心因性の理由で止まることがあります。

食事が喉を通らないほど辛い場合は、栄養失調で止まる可能性もあります。

その場合は絶対に無理をせず、まずは心身の回復に努めましょう。

連続して流産した場合は必ず検査を

全妊娠の15％〜20%で流産が起こるため、人によっては2回連続で流産することがあります。

2回連続で流産することを反復流産、3回連続だと習慣流産と呼ばれ、不育症の可能性を疑います。

2回連続で流産する可能性は、異常がなくても2～4％の確率で発生します。

しかし不育症の因子が隠れている可能性があるので早急に、専門性の高い病院で検査を受けましょう。

不育症の中には治療可能なケースもあり、適切な治療を受けると出産できる可能性が上がります。

たとえば甲状腺ホルモンの異常や糖尿病、血が固まりやすい（血液凝固異常）などは、治療すれば改善します。

子宮の形が異常な場合は、手術すれば改善することもあります。

条件が合えば、3ヵ月待たなくても良いケースも

病院の中には「ある条件がクリアできれば」3ヵ月を待たずに妊活再開できるケースもあります。

・流産のショックから立ち直り、前向きに妊活に挑める方

・月経が再開、排卵できることが確認できる

・子宮内膜に異常がない

以上をクリアすれば一般不妊治療（タイミング療法、人工授精）を再開することがあります。

こればかりは病院の方針によりますが、強い希望があれば一度相談するのも良いかもしれません。

妊活はゴールが見えないマラソンです。諦めたと同時に授かることもあれば、治療初回で無事に出産まで至ることもあります。

治療の甲斐なく断念せざるを得ないこともあります。

妊活にチャレンジできる期間は限られているので焦る気持ちは分かりますが、まずはご家族や病院でしっかりと話し合いましょう。

意識を家族で共有することは、今後の人生を大きく左右します。

病院は患者さんが多いため、訪ねたいことをメモ書きして簡潔に訪ねることも必要です。

（参考サイト）
亀田IVFクリニック　流産した後、次の妊娠までどれくらい期間を開けた方がよいの？（論文紹介）
https://medical.kameda.com/ivf/blog/post_228.html#:~:text=%E6%B5%81%E7%94%A3%E3%81%97%E3%81%9F%E5%BE%8C%E3%80%81%E5%86%8D%E3%81%B3%E5%A6%8A%E5%A8%A0,%E3%82%92%E6%8E%A8%E5%A5%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

東京都福祉保健局　不育症をご存じですか
https://www.ninkatsuka.metro.tokyo.lg.jp/huiku-kisochishiki/

ベネッセ　【医師監修】流産後の妊娠のタイミングは？　妊娠しやすい体づくりのためにできることは？
https://st.benesse.ne.jp/ninshin/content/?id=22728

このブログの執筆者

和歌山の不妊治療・妊活専門鍼灸院　院長　鍼灸師　矢野　泰宏

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