「糖化」が不妊を引き起こす?病気と老化を引き起こすAGEsとは?
近年「糖化」「AGEs(またはAGE)」という言葉を見かけることがあります。
糖質を過剰に摂取すると体内でAGEという物質が作られ、タンパク質を変質させることが分かってきました。
AGEsの作用は肌の衰えから不妊、動脈硬化やアルツハイマーなど、多種多様な病気と老化を引き起こす、と言われています。
糖質制限をすればいいと極端に主食を制限してしまう方もいますが、これも別の問題を引き起こします。
糖質は脳の働きに即効性がある大事な栄養素で、瞬時の判断力に欠かせません。
適度な食べ方をすれば糖化のリスクを大きく下げることもできます。
病気や老化を引き起こす「糖化」とは
糖化とは、体内で糖質とタンパク質が結合する現象です。
糖質(炭水化物)は人体を動かすエネルギーとして非常に効率が良く、標準的な日本人の食事摂取カロリーの60%を占めます。
「朝はおにぎりと味噌汁」「白米に餃子」という生活をしている方は多いと思いますが、実はこれは糖質に偏った食生活で、あまり良くないのではないかと言われています。
体内で使いきれない糖質は肝臓で脂肪に変わり、体内に貯められます。
しかしすべての余分な糖質を脂肪に変えることはできません。
一部の糖質はタンパク質と結合して「AGEs(糖化最終生成物)」という物質に変わります。
AGEsはタンパク質を固く、もろくする作用があります。
卵子を含む体内の細胞はタンパク質が主な成分です。
AGEsの作用で不妊が進む、というのは卵子が糖化の作用で変化するからです。
さらにAGEsは体内のあちこちに蓄積し、蓄積した場所の細胞をどんどん劣化させます。
AGEsが蓄積した骨は茶色く変化し、骨そしょう症などを引き起こします。
皮膚のコラーゲンに蓄積すれば肌の弾力を失い、シワの原因になります。
そして卵巣に蓄積すれば、卵巣に蓄えられている卵子の元を糖化させ、劣化させます。
卵子はあなたが生まれる前、胎児の時代に一生分の卵子の元が作られ、閉経するまで使います。
年齢を重ねると徐々に卵子は老化していきますが、糖化の悪影響で年齢以上の劣化が進みます。
こうなると不妊治療もかなり難しくなります。
糖質は人体にとって一番効率が良いエネルギーで、活き活きと暮らしていくためには欠かせません。
何より美味しく、食の楽しみに欠かせません。
近年は糖質制限ダイエットなどが流行して、糖質を悪者のように扱うことがありますがそれは誤りです。
糖化を起こすほど過剰摂取することが問題で、糖質そのものは大事な栄養素です。
糖化を抑えるには低GI食品を〜血糖値の上下と糖化の関係
糖尿病管理では有名で、糖化対策にも有効と言われているものが「低GI」食品です。
GIとは血糖値の上昇スピードを表した数字で、最もスピードが速いと言われるブドウ糖を100として計算します。
この数値が低ければ低いほど血糖値の上昇は緩やかになり、病状悪化を防ぎます。
低GI食品はインスリンという血糖値を下げるホルモンの分泌を穏やかにするため、糖尿病管理にはとても重要です。
しかし患者さんではない健康な方にとっても、低GI食品は糖化リスクを下げることが分かっています。
糖質を含む多くの栄養素は小腸から吸収されます。
糖質は小腸から吸収されるとインスリンというホルモンの力で細胞に取り込まれます。
低GIの食品は小腸から吸収されるスピードが遅く、あまりインスリンを分泌させなくても十分に細胞に糖(=エネルギー)を届けることができます。
逆に高いGIの食品は一度に大量の糖質が小腸から吸収されるので、インスリンが大量に分泌されます。
糖質が増えすぎてインスリンの働きが追いつかなくなると、体内の血糖値が高いままの状態が続きます。
糖化はこの時に一気に進んでしまうのです。
糖化を防ぐためには血糖値上昇を穏やかにさせるのが一番です。
たとえ炭水化物でも、繊維質が多い食品は低GIの食品が多いのです。
白米(GI値84)よりも玄米(GI値55)のほうが穏やかに血糖値を上げます。
玄米は独特の風味がありますが、最近は白米と同じように炊ける玄米(金芽米)もあります。
ただし、GI値の高い糖質もタンパク質や食物繊維と一緒に摂ると吸収が緩やかになり血糖値の急上昇は防げます。
普段のお食事で白米と一緒にお肉やお魚、野菜等をバランスよく食べるときはGI値は気にしなくても大丈夫です。
間食や糖質単品で食べる時だけGI値を意識すれば大丈夫です。
「果糖」は避けよう!しかし「果物」は積極的に摂取を
ただし、血糖値上昇リスクと糖化リスクは完全に一致しません。
近年問題になっている「果糖」は血糖値をあまり上げませんが、ブドウ糖の10倍以上のスピードで細胞の糖化を進めてしまう糖質です。
特定の栄養素を過剰に避けることはお勧めできませんが、卵子の老化をできるだけ止めたいなら、果糖は極力避けましょう。
血糖値上昇が穏やかで、糖尿病食にも使われるアガベシロップは果糖なので、妊活中はなるべく避けたほうが無難です。
スーパーなどで売っているお菓子、特にプリンやケーキなどの生菓子や清涼飲料水の原材料には「果糖ブドウ糖液糖」がよく使われています。
これは代表的な果糖の一種です。
砂糖に比べて安価で、他の糖類や人工甘味料に比べると味が良く、しかも非常に甘いので薄めて使うことができます。
安価なお菓子はコストカットが最優先されるので、どうしても多く使われがちです。
果糖はお菓子だけでなくチューハイなどのお酒、冷凍食品(特に麺類)、お総菜にも多く使われています。
できるだけ食品を買うときは原材料をきちんと確認して、無理のない範囲で「砂糖」と表記されたものを選びましょう。
自炊が理想ですが、忙しい現代にはなかなか毎食自炊は難しいでしょう。果糖を食べる回数を減らす、量を減らすところから始めましょう。
ただし、果物は積極的に食べたい食品です。
果物は糖化を防ぐ各種ビタミンや抗糖化作用物質を豊富に含む、優れた食品です。
くだものは適切な量を食べるなら糖化を防ぎ、あなたの妊娠力を保つ支えになります。
過食は良くないですが、一般的な目安量を越えない程度なら体に良い食品です。
後半では糖化をできるだけ防ぐ食生活や糖化を防ぐ飲み物などをご紹介します。
参考サイト
OMRON「老化の原因「糖化」を防止しよう」
https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/139.html
リバーシティークリニック 抗糖化コラム
https://rivercity-clinic.jp/imc/anti-glycation/column_01/
大原薬品工業 糖化って
https://www.ohara-ch.co.jp/meitantei/vol02_1.html
金芽米とは?東洋ライス
https://www.toyo-rice.jp/kinmemai/about/
このブログの執筆者
和歌山の不妊治療・妊活専門鍼灸院 院長 鍼灸師 矢野 泰宏
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