体外受精のスケジュールは採卵~移植まで最短2周期が必要です。 矢野鍼灸整骨院
体外受精には何種類か方法があり、薬をたくさん使って多くの卵胞を育てる方法から、ごく少量の薬だけ使う方法、自然に育った卵胞を1つ採卵して移植する方法があります。
薬をたくさん使う方法の場合、育った複数の胚を凍結保存できるので、子宮のコンディションが良くなるまで移植を遅らせることもできます。
多くの病院では1周期(約28日)で採卵から移植までのスケジュールを公開していますが、採卵までの負担が強すぎると判断した時は採卵だけで終えることも珍しくありません。
そのため、「最低2周期」と考えると心に余裕が持てます。
体外受精のスケジュール
体外受精には大きく分けて3つの種類があります。
しかしスケジュールはどれも基本的に変わりません。
卵胞期に卵胞を育て、育った卵胞を排卵前に採卵して培養します。
培養して育った胚を移植し、黄体ホルモン剤を使いながら妊娠判定日を待つのが大まかなスケジュールです。
・一般的方法
過排卵刺激法と言われることもある採卵法です。
多くの薬を使い、たくさん卵胞を育てます。
投薬する時期や薬の種類で、ロング法、ショート法、アンタゴニスト法などさまざまな種類があります。
身体に負担が強いですが、多くの卵胞が採卵できる確率が高く、一度に多くの採卵ができるのが最大の特徴です。
胚の凍結保存もできるので、体調が整うまで身体を休める、2人目や3人目の移植などもできます。
たくさん採卵できる反面、リスクも比較的高い方法です。
普段は健康な人でも、一時的にOHSS(卵巣過剰刺激症候群)になることがあります。
OHSSになると、改善するまで移植は中止です。
・マイルド法
必要最低限の薬で1個~数個の卵胞を育て、採卵する方法です。
身体への負担が少なく、複数個の卵胞が採卵できる、費用も比較的抑えられる方法です。
38才以上の方は薬で刺激しても採卵できる卵胞が多くないため、マイルド法を選択する方が多いようです。
負担が少ないため、多くのケースでは1周期で採卵から移植まで行うことができます。
確率は一般的方法よりも低いですが、OHSSになるリスクはあります。
・自然法
卵胞を育てる薬を使わない体外受精法です。
通常は1つの卵胞しか採卵できませんが、自然に任せた最も穏やかな方法です。
OHSSのおそれがある方、できるだけ薬を使いたくない方に選ばれています。
自然法も原則、1周期で採卵から移植まで完結します。
薬の負担はマイルド法よりさらに少ないですが、2日に1回ほど受診して内診や血液検査を行い、最適な採卵日を探る必要があります。
卵子の成熟を促す鼻スプレーや黄体ホルモン剤は使うので、全くの無投薬ではありません。
「採卵」と「移植」を別の周期で行うことも
体外受精の中でも一般的方法は、たくさんの卵胞が採卵できます。
胚まで育つ可能性が上がり、移植するチャンスが増えるのが利点です。
しかし、利点はこれだけではありません。
卵子は年を重ねるごとに老化していきますが、採卵すると「その時点の年齢の卵子」が採卵できます。
卵子さえ若ければ、母体は歳を重ねても妊娠しやすい傾向があります。
年齢をあまり気にせず、体調に合わせた妊活ができる、というのが最大のメリットです。
そのため、「採卵だけ行う周期」「移植だけ行う周期」に分けて、採卵は急いで行い、体調を整えてから移植する、ということもできます。
一般的方法はOHSSになりやすく、もし発症すると移植はできません。
そのため卵巣の腫れが収まるまでは、胚を凍結して体調が戻ってから移植することになります。
ただし、歳が上がると妊娠による身体の負担は増えます。
妊娠糖尿病などのリスクが上がるので、「妊娠してからのリスク」は考慮すべきでしょう。
採卵する前に、さまざまな検査が必要です
体外受精は、病院に行っていきなりできるものではありません。検査に1~2周期必要なので、その間は体外受精ができません。
(他院からの転院で診断表がある場合は、次の周期から可能です)
不妊治療の病院に行くと、まずは検査が始まります。
なぜ妊娠が成立しないのか、理由はさまざまです。
卵管が詰まっていて精子や卵子が通れない、免疫が精子を攻撃してしまう、排卵できない、黄体期が不安定で妊娠が続かない、精子に問題がある、ごくまれに遺伝子の問題など、多くの原因があります。
原因を見つけて対策をすることで、体外受精をしなくても妊娠成立することは珍しくありません。
検査だけでも1~2周期が必要です。
特に女性は「月経周期7日後」や「排卵後」など検査のタイミングが決まっているので、タイミングが悪いと2周期を検査に費やすことがあります。
不妊治療を行う病院では、体外受精について定期的に説明会を行っています。
オンライン上で参加できる病院もあるので、体外受精を行う前に参加することをおすすめします。
病院によって得意分野や治療成績、治療法も様々なので、できれば複数の病院の説明会に参加するのが理想です。
体外受精のスケジュールは、マイルド法や自然法は1周期で完結します。
しかし多くの方が実践する一般的方法は採卵だけ行い、移植は体調を整えてから行うことも珍しくありません。
そのため「体外受精のスケジュールは、最低2周期以上必要」と考えておくのが良いでしょう。
(参考サイト)
厚生労働省 重篤副作用疾患別対応マニュアル 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1r01.pdf
英ウイメンズクリニック 体外受精教室テキスト
https://www.hanabusaclinic.com/files/seminarmovie/taigai_jusei160705.pdf
ファティリティクリニック東京 卵巣過剰刺激症候群について
https://fert-tokyo.jp/funin/assistant03.html
このブログに執筆者
和歌山の不妊治療・妊活専門鍼灸院 院長 鍼灸師 矢野 泰宏
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