活性酸素は卵子の老化の元凶！妊活の大敵活性酸素を減らす方法とは？｜和歌山県和歌山市 不妊鍼灸専門の矢野鍼灸整骨院

活性酸素は卵子の老化の元凶！妊活の大敵活性酸素を減らす方法とは？

卵子や精子の老化を起こす原因のひとつに「活性酸素」があります。

活性酸素は、電子のバランスが崩れた特殊な酸素で、細胞や侵入した細菌などに取り付いて酸化（老化）させる作用があります。

活性酸素は細胞がエネルギーを生み出す時に、呼吸で取り込んだ酸素の数パーセントほどが活性酸素に変化すると言われています。

活性酸素は酸素呼吸する生き物は必ず生まれる物質です。

我々は酸素で活発に動ける代わりに病気と老い、死が宿命付けられています。

活性酸素も悪いことばかりではありません。

体内に侵入した細菌を退治し、排卵や受精などをサポートする生理活性物質として作用します。

しかし多すぎる活性酸素は卵子や精子の細胞を老化させ、不妊を進めてしまいます。

「過剰な活性酸素をできるだけ生み出さない」ことが、妊活には欠かせません。

病気の90％は活性酸素に起因する説も

活性酸素は適量なら人体に役立つ物質ですが、細胞膜に取り付いて老化させる作用があります。

侵入した細菌に取り付くなら良いですが、活性酸素が多すぎると自分の細胞にも無差別に取りつきます。

病気の90％は活性酸素に起因するという話もあるほどで、健康に生きていくなら活性酸素をあまり増やさない、増えても対処できる対策が必要です。

体細胞中のＤＮＡは活性酸素によって１００万箇所も傷付いています。しかし人体には対抗策があります。

抗酸化作用物質で活性酸素の被害を減らす

活性酸素で傷ついたDNAは、さまざまな修復酵素で修復する力があります。

この修復酵素は抗酸化作用と呼ばれる物質で、ビタミンC、E、Aなどが代表格です。

サラダは体に良いとされますが、それはビタミンCが豊富だからです。

たとえ活性酸素で細胞が傷ついても、ある程度は修復することができます。

それでも修復できないほど傷ついた細胞は自死を促し、細胞は死んでいきます（アポトーシス）。

しかし抗酸化力は年齢を重ねると、その能力が下がってしまいます。

そのため年を重ねると卵子の老化は進み、妊娠が難しくなります。

精子のコンディションも加齢によって徐々に下がっていきます。

抗酸化物質でダメージを回復するのはもちろん、できるだけ活性酸素を増やさない対策も必要です。

ストレス解消は活性酸素を減らす効果が期待

活性酸素をあまり増やさない対策はいくつもあります。

・紫外線を浴びすぎない

紫外線はビタミンDを生成するのに欠かせません。

ビタミンDは妊娠にも良い作用のある栄養素です。

適度に太陽の光を浴びることでセロトニンが生成され、安眠をうながす効果もあります。

安眠は卵胞を育てるためには欠かせない要素です。

しかし過剰に紫外線を浴びると、活性酸素もたくさん生成されます。

紫外線が特に多い5月から8月は、適度に日よけをして直射日光を避けましょう。

・過度に激しい運動をせず、軽めの有酸素運動にする

フルマラソンや過度に負荷をかける筋トレを行うと、過剰に呼吸をします。

多くの酸素を取り込むと、活性酸素の量も増えてしまいます。

息が上がるほど激しい運動はなるべく控え、ヨガやジョギングなど負荷が軽い運動にすると、発生量が抑えられます。

しかし元から筋トレをしている方は無理に辞めるとストレスになりかねません。

「活性酸素を取り除く」ことに注力すると良いと思います。

・ストレス緩和

ストレスは過剰な活性酸素を発生させる元凶のひとつ。

できるだけストレスを減らす工夫が必要です。

ストレス緩和は自分が好きなことに打ち込む、十分な睡眠、リラックス効果があるものを生活に取り入れることなど。

鍼灸には深いリラックス効果があり、血流改善はもちろん活性酸素の量を減らす効果も期待できます。

気持ちよくて活性酸素の発生を減らせる、一石二鳥の方法です。

活性酸素をゼロにすることも、老いを止めることもできませんが、量を減らす、老化スピードを緩やかにすることはできます。

活性酸素を適量に減らし、抗酸化物質で細胞ダメージの修復を促せば、妊活の一助になるでしょう。

（参考サイト）
厚生労働省e-ヘルスネット「活性酸素と酸化ストレス」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-04-003.html

このブログの執筆者

和歌山の不妊治療・妊活専門鍼灸院　矢野鍼灸整骨院　院長　矢野　泰宏

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