生理の量が少ないのは子宮内膜が薄いため？鍼灸は不妊治療の最高のサポート役！　矢野鍼灸整骨院

子宮内膜は、着床が成立しないとやがて形が崩れ、流されていきます。

これが月経です。

月経期は古くなった子宮内膜を一掃して、新しい内膜を作る大事な期間です。

面倒に感じる時期ですが、大事な情報がたくさんあります。

子宮内膜が厚ければ生理の量が多く、薄ければ生理の量が少ない傾向があります。

排卵が起こらなかった周期でも量が減ることがあります。

周期ごとに生理の量がバラバラの場合は、排卵障害でうまく排卵できないことが多い可能性があります。（不妊治療で採卵を行った周期は、生理の量が極端に少なくなります。）

不妊治療でも、子宮内膜は一定以上の厚さがなければ断られるケースがあります。

もちろん病院で治療を行いますが、併せて鍼灸など東洋医学を行うと、子宮内膜が厚くなる手伝いができます。

子宮の説明をする女性

子宮内膜が育ちにくい理由はさまざまです。

・流産の手術など、外部要因で子宮内膜にダメージがある

・未成熟な卵子が早く排卵されてしまう

・老化で成長できる卵子が育ちにくい

・体が女性ホルモンに反応しにくい（十分な女性ホルモンがあっても、反応が良くないケースがあります）

子宮内膜が十分に育たないと、子宮内膜の受容性（ER）が低くなり、着床が難しくなることが知られています。

未熟な卵子の排卵を改善するには排卵誘発剤を使い、十分に成熟するまで育つように促します。

他の理由が原因の場合はバイアグラの使用や、子宮内膜再生治療などを行い、改善を促します。

しかし、これらを行っても、なかなか効果が表れないことは珍しくありません。

特に、老化が原因の場合は根本原因を解決することは、現在の医療では不可能です。

鍼灸など東洋医学では、血が足りない（血虚）、血が滞っている（瘀血・おけつ）になると血流が滞り、子宮内膜形成に悪影響が出ると考えます。

老化すると腎虚という状態になるため、補腎効果のあるツボや漢方を用いることがあります。（東洋医学では、腎は生命力を司る場所と考えます）

東洋医学でも老化を止めることはできませんが、補腎で老化を穏やかにすることはできます。

鍼灸では、これらの症状を緩和させ、血流を改善、子宮内膜の成長を支えます。

鍼灸を行うと血流が良くなりますが、この効果で子宮内膜が育ちやすい土台つくりになります。

東洋医学は体内のバランスを整えることで健康に近づくという考えのもとで治療を行います。

そのため、ホルモンバランスの分泌をその人の持つ土台に合わせて改善することも期待できます。

これらは東洋医学の考え方であり、現代医学とは異なる概念です。

しかし、鍼灸は子宮内膜を育てるのに一定の効果が示されるデータはあります。

不妊治療に有効な鍼灸のツボ

鍼灸は低リスクで子宮内膜を厚くするサポートが行えるのは、さまざまな資料から明らかにあっています。

666人の患者を対象に、鍼灸が子宮内膜の厚さに影響するか統計があります。

薬物治療のみのグループに比べ、薬物治療と鍼灸を同時に行ったグループのほうが子宮内膜が厚くなったという統計的有意性が示されました。
出典：PubMed　子宮内膜の受容性を改善するための鍼治療：体系的レビューとメタ分析（翻訳）
https://www-ncbi-nlm-nih-gov.translate.goog/pmc/articles/PMC6417024/?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=sc

鍼灸が優れている点は、病院での一般的な治療の妨げにならないことです。

通常の不妊治療に加えて鍼灸を加えることで、子宮内膜を厚くするきっかけになります。

ただ厚くするだけでなく、着床しやすい子宮内膜に育てる効果も、統計上示されています。

矢野鍼灸整骨院でも子宮内膜が厚くなるように、ホルモンバランスを整える鍼灸や血流を良くする鍼灸をおこなっております。

子宮内膜が薄くて悩んでいる方、お薬の副作用が怖い方は、安心して鍼灸を受けてほしいと思います。

矢野鍼灸整骨院では不妊治療・妊活専門の鍼灸治療をおこなっております。

不妊治療・妊活でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

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参考サイト
水戸部クリニック　ホルモンバランスを整える漢方で子宮を整える
https://www.miotbe-clinic.com/jyosei/entry95.html

このブログの執筆者

和歌山の不妊治療・妊活専門鍼灸院　矢野鍼灸整骨院　院長　矢野　泰宏