病院で検査するAMHと妊娠しやすさは別もの！不妊治療でAMHを測る本当の意味とは？　矢野鍼灸整骨院｜和歌山県和歌山市 不妊鍼灸専門の矢野鍼灸整骨院

病院で検査するAMHと妊娠しやすさは別もの！不妊治療でAMHを測る本当の意味とは？　矢野鍼灸整骨院

AMH（抗ミュラー管ホルモン）とは、卵子予備軍が成長する際に分泌されるホルモンで、卵巣の中にどれだけ卵子が残っているか目安になります。

AMHはピルの使用、日照時間（血中のビタミンD濃度）などで上下することもありますが、不妊治療を行うクリニックでは「おおよその目安が把握できれば十分」と考えます。

AMHの数値は話題に上がることが多く、気にする方が多いのは事実です。

しかし極端に低くても妊娠の望みが絶たれたわけではありません。

治療方針を決める目安に過ぎない数値で一喜一憂せず、限られた時間で効率よく治療を行うことをおすすめします。

AMHは不妊治療の治療方針を決めるための検査です。

AMHは病院で、あなたの治療方針を決める目安にするために行う検査です。

卵巣の在庫が年齢相応より少ない、というのはショックに感じるかもしれません。

しかし卵子がゼロにならない限りは妊娠するチャンスは残されています。

卵子が少ないなら

・より確実に妊娠できる体外受精に早めにステップアップする

・まだ年齢が若くAMHの数値も年齢相応ならタイミング療法からゆっくり治療を続けられる

と治療方針を決めることができます。

AMHが低い女性は、体外受精のために採卵する際にも採卵できる卵子の数が少ない傾向があります。

その場合は、卵胞により強い刺激を行い、1つでも多くの卵子を採卵できる治療を提案します。

AMHが低くても10個近い卵子が採卵できることは珍しくありません。

薬の量を調整して、その人に合った適正な刺激を行うためには、AMHの数値は大きな指標になります。

卵巣への刺激が強すぎると、採卵できる数が増えてもOHSS（卵巣過剰刺激症候群）という副作用リスクが上がります。

おなかが異常に張る、吐き気や急激な体重増加などの症状が現れ、まれに腎不全や血栓症など深刻な副作用が起こることもあります。

適正量の薬を使えば、このような副作用もある程度は抑えることができます。（ただしリスクをゼロにはできません）

逆に、強く刺激しても多くの卵子が採卵できない場合はマイルド法など、穏やかな刺激で1～2個の卵子を採卵する、という提案もできます。

これはOHSSになりやすい方や、高齢の女性で何度か体外受精にチャレンジした方に採用される方に行うことが多い方法です。

AMHは高ければ高いほど良いわけではありません。

年齢に比べて極端にAMHが高い場合は、排卵障害を起こしやすくなります。

「多嚢胞性卵巣症候群」という症状で、卵子予備軍が多すぎる可能性があります。

卵子予備軍が多すぎると、すべての卵子が育たず排卵しにくくなります。

病院でAMHを測る意味はこれらのことを踏まえて、治療方針やお薬の調整などの目安にするために測ります。

決して妊娠のしやすさを測っているのではありません。

妊活期間は有限です。治療や鍼灸などで卵子のコンディションを保つ工夫を

とはいえ、AMHが少ないと、妊活できる期間が限られる傾向はあります。

女性が高齢で、AMHが年齢相応に低い場合は、妊活の終わり方も考慮する必要があるでしょう。

限られた時間で、できるだけ体調と精神、そして卵子のコンディションを良く保つことが大切でしょう。

病院が提案する不妊治療スケジュールは、「生殖医療ガイドライン」（https://www.gynecology-htu.jp/reproduction/）に沿ったものがほとんどです。

ぜひ治療を受ける前に一度は目を通しておくことをおすすめします。

鍼灸で体調を整えることも良い効果が期待

卵子の老化を止めることは、今の医学ではできません。

しかし、老化を穏やかにすることはできます。

ビタミンC、Eなど抗酸化物質を適量摂取するなど栄養面のケアは、細胞の老化を防ぐ効果があります。

鍼灸など東洋医学は、身体全体のバランス調整を行い、心労でつらい体を労り、卵子の酸化（老化）ストレスを解消する効果が期待できます。

不妊治療は一番確実に、妊娠の可能性を高める方法です。

しかし度重なる通院や薬の投与、検査などで心身を疲れさせてしまうのも事実でしょう。

何より妊娠はいつ来るか、だれにも分かりません。

非常に妊娠率が高い体外受精の移植ですら、どれだけ理想的なコンディションでも100％妊娠はできません。

妊娠は不確実性が高すぎるため、不妊治療そのものがストレスになり、体調をますます崩してしまうことはよくあります。

鍼灸はストレスでめぐりが悪くなった血流などを改善して、あなた本来の体調に近づけます。

卵子のコンディションもですが、体調も自覚できるほど良くなり、深くリラックスできるのが鍼灸の利点です。

「前向きに治療に臨める」というのは、不妊治療の大きな支えになります。

限られた治療機関に現代医療と併せて鍼灸も活用することで、より妊娠できる可能性を高めることができるでしょう。

タイムリミットがある不妊治療では、どのような結果になっても悔いのないように行動したいですね。

和歌山の不妊治療・妊活専門鍼灸院　矢野鍼灸整骨院では卵子の質と子宮の環境を整える鍼灸治療をおこなっております。

不妊治療・妊活でお悩みの方はこちらからご相談ください。

（参考サイト）
はらメディカルクリニック　AMH検査とは？検査の目的やAMH値の平均値、卵子の質を保つ方法を紹介
https://www.haramedical.or.jp/column/staff/amh.html

患者さんのための生殖医療ガイドライン
https://www.gynecology-htu.jp/reproduction/

このブログの執筆者
和歌山の不妊治療・妊活専門鍼灸院　矢野鍼灸整骨院　院長　鍼灸師　矢野　泰宏