研究で実証される鍼灸の効果！不妊治療にも効果が期待できます。｜和歌山県和歌山市不妊鍼灸専門の矢野鍼灸整骨院

研究で実証される鍼灸の効果！不妊治療にも効果が期待できます。

鍼灸といえば東洋医学の一ジャンルですが、本当に効果があるのか不安になると思います。

そんな時は客観的なデータを見るのが一番です。

鍼灸と不妊治療に関する論文は世界各地で報告されています。

東洋医学の鍼灸は日本ではお馴染みの治療法ですが、意外と欧米の先端医療でも併用されていることが分かります。

人種を問わず、鍼灸には妊娠力を上げる効果が期待できる証拠です。

鍼灸治療で、深刻な不妊状態の改善効果が

世界各地から論文が発表されていますが、まずは日本のデータを見てみましょう。

名古屋市の明治鍼灸院と明治鍼灸大が発表した発表では

・体外受精を5回以上行っても妊娠できなかった女性114人に
・週に１〜２回、婦人科疾患に効果があると言われるツボを針で刺激した結果
・約4割の49人が妊娠成立

という、目覚ましい結果になりました。

この49人のうち、4人は自然妊娠、30人は鍼灸治療後一度目の体外受精で妊娠しました。（記載はなかったのですが、残りの15人は二度目以降の体外受精で妊娠したと推測されます。）

年齢によって異なりますが、健康な女性は確率上では体外受精を3回繰り返すと妊娠すると言われています。

体外受精で移植できるだけ育てる受精卵は妊娠率も通常の妊娠率に比べると高く、子宮に着床する寸前まで育った胚盤胞は30％前後の受精率です。

グレードによって妊娠率は変わりますが、ここまで育った受精卵はエリート中のエリートと言えます。

30％を3回行うと確率は90％、10人のうち9人は妊娠成立する計算です。運がない1割の方も、4回行えば120％の可能性です。

そのため、体外受精を何度行っても妊娠が成立しないのは、何かしら別の原因があるかもしれません。（病院の腕の問題もあるので、一概に母体が原因とは限りません。必ず治療を受けたい病院の体外受精成功率などのデータを確認した上での治療をお勧めします。）

母体の原因の改善に鍼灸治療の効果が期待できることが、この発表で明らかになりました。

アメリカの生殖医学学会会誌も認める治療効果

次は海外では比較的公平性が保たれている国、EU諸国やアメリカの例を見てみましょう。

これらはすべてアメリカ生殖医学学会会誌で報告されたものです。

（デンマークのケース）
2006年に行った実験では、体外受精・顕微授精の移植日に鍼灸治療を行うと妊娠率が上昇しました。（273例）
・鍼灸を行わないグループの妊娠率は22％
・鍼灸を行ったグループの妊娠率は36％

（ドイツのケース）
体外受精の移植後の結果です。
2006年に行った実験では、体外受精・顕微授精の移植後（黄体期）に鍼治療を行ったところ、妊娠率が上昇しました。（225例）
・鍼治療を行わないグループの妊娠率は13.8％
・鍼治療を行ったグループの妊娠率は28.4％

（オーストラリアのケース）
体外受精の採卵の結果です。
体外受精の採卵前に鍼治療を３回行った被験者に、採卵前・採卵の注射（hMG注射）時、採卵直後に鍼治療を行いました。（228例）
・採卵時に鍼治療を行わなかったグループの妊娠率は23％
・採卵時に鍼治療を行ったグループの妊娠率は31％

（アメリカのケース）
メリーランド大学、ジョージタウン大学産婦人科）の臨床試験です。（7例）
体外受精の移植時に鍼治療を受けたグループは
・受けていないグループに比べ、妊娠率が1.65倍
・妊娠継続率が1.87倍
・無事に出産できた確率が1.91倍
という結果になりました。

（実施国不明）
顕微授精が成立しなかった女性84人を無作為に３グループに分け、「鍼治療を行う」「鍼治療と称して、デタラメなツボを刺激する」「何もしない」で再び移植を行いました。
鍼治療は排卵誘発日の1日目、7日目、排卵直前、胚移植の後の日に行いました。（84例）
・鍼治療をしたグループの妊娠率は35.7％
・デタラメなツボを刺激したグループの妊娠率は10.7％
・何もしないグループの妊娠率は7.1％
という結果になりました。